Audible記録【12/16~12/31】
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12月後半に聴いた作品の記録。
【傘のさし方がわからない】
著 者:岸田 奈美
出版社:小学館
発売日:2021年10月15日
「聴きながら読む」チャレンジその2。
作品の感想は「読書記録」の方で記事にする。
オーディブルは普段、運転や家事をしながら聴いている。
つまり、1人きりの時にしか聴かないので、笑っても泣いても1人だ。
「聴きながら読む」場合、仕事の昼休憩中になるので周りに人がいる。
ドラマにもなった『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の著者の作品、という情報しか頭にない状態で読み進めたら、面白すぎて職場で噴き出した。
号泣するような作品も考え物だが、笑いがこらえられない作品も考え物だ。
【新版 人は、なぜ他人を許せないのか?】
著 者:中野 信子
出版社:アスコム
発売日:2024年6月5日
SNSとの関わりが浅いから、昨今問題になっている誹謗中傷などには縁がない。安全な場所から正義という名の矢を降らせている人々に対して嫌悪感を抱いたり、顔も知らぬ他人からの攻撃を受けている人を見て心を痛めたりはするけれど、自分が輪の中に入ることはない。だからこそ、自分は無力だとも思う。
でも本書の言うところは、SNSに限った話ではない。ヒトであれば誰しもが当事者になりうるのである。
聴いていて、「あの人のことだ」と思う箇所もあり、もちろん「自分のことだ」と反省する箇所もある。
ヒトは脳を発達させてしまったがために、生命の維持に無関係なことをぐるぐる考えるハメになった。愚かで不幸だ。確か『サピエンス全史』でも似たようなことが書いてあった。
他人の愚かさに腹を立て、腹を立てている自分にまた腹が立つ。そんな時は「人間なのだからしょうがない」と認めることが大切なのだと著者は言う。
これは「正義中毒」以外のことでも同じだと思う。渦中から一歩引いて、後ろからなのか上からなのか別の角度から見つめ直すことで、違うものが見えてくることもある。
最近、近いテーマを含んだものを選んで聴いている気がする。
『サピエンス全史』『桜風堂ものがたり』『「好き」を言語化する技術』そして『人は、なぜ他人を許せないのか?』。いずれも「誹謗中傷」「正義中毒」「脳の発達による人類の苦悩」が主題となり裏テーマとなり連想ゲームのようにつながっている。
無意識のうちに、このような知識を取り込みたいと望んでいたのだろうか。
このご時世、意図するしないに関わらず、当事者になることは容易い。
「正義中毒」の渦に巻き込まれそうになったとき、一歩引いて客観的に見られる冷静さを持っていたいと思うし、巻き込まれる可能性のある全てのヒトもそうであってほしいと心から願う。
12月後半:作品数2