結婚と性別と仕事
ずっと不思議だった。たとえば、男性の転勤が決まったとき、なぜ女性が仕事をやめるんだろう。なんでそれが当たり前なんだろう。
海外駐在をしながら大学院に通っている友人がいる。彼女とつき合っているひとは、「転勤になったら、仕事を辞めてついてきてほしい。」といったらしい。「なんでわたしが仕事を辞めなきゃいけないの?」うん、そうだよね、と私も思う。
専業主婦も不思議。結婚したり、母になったりすると、苗字がかわり、さらに、「○○くんのお母さん」「○○さんの奥さん」という主語にかわる。「わたし」じゃなくなる自分は一体誰なんだろう。
私は子どもがほしくないし、育てる自信もない。むしろ赤ちゃんは苦手だけど、「女の人は赤ちゃんが好き」という前提のもと、「抱っこしてみる?」という問いかけに、毎回体よく断る口実を考える。
友だちと話していると、そういう世の中の不思議な「当たり前」にとらわれて、苦しんでいる人がとても多い気がする。
「男だから家族を養わなきゃ」
「30歳だからもう結婚しなきゃ」
「(共働きでも)私が家事しなきゃ」
そう思うと、「外国人だから違っていて当たり前」で済まされる海外生活のほうが、私には性に合ってるのかなあと思う。
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