朝旅から鈴野さんへ #LGBTQA創作アンソロジー リレー日記
近況
言葉はアルコールみたいだと思う。
重量があるのに、気づいたら蒸発していたりしていなかったりする。
私が後輩のことを怒ったり怒ったり怒ったりした言葉にも、多かれ少なかれ重量があって、しばらくの間は背負って生きていくことになる。それは言われた後輩も、口に出した私も。
言葉は怒りだけじゃない。「褒め言葉」も同様。仕事で怒り続けている私に「先輩はみんなの味方でいてくれるんですね。凄く嬉しい」と言ってくれたその重みが私を支えてくれているのだから間違いない。
人を見ていることを見ていてくれる、これ以上嬉しいことがあるだろうか。この言葉が蒸発し切るするまでもうしばらく、私を支えてくれ。
そんなことを思った最近です。
「君の隣で」感想
黒羽カラスさんの「君の隣で」で一番重みを感じた言葉は「まけるなぁ!がんばれぇ!」です。
なんでもない言葉。でも、真紘さんにとっては重みのある、支えのある一言だったことは読んでいれば分かります。誰かにとってなんでもない言葉でも、言われた人と言う人にとっては大事な大事な言葉でしたね……
あと、雅月さんの「同性と付き合う覚悟があるとは言わない。けど、好きな人を好きであることを否定してまで普通で居たくない」的なことを言ったシーンが好きでした。
私は“普通”をすごく大事にしているタイプだから、普通よりも自分の感情に素直でいられるキャラは眩しいです。
いや、なんか、さ。こう、いいこと言おうとしたんやけど、読んでたらさー!!雅月さんと聡美さんのカプがさぁ!!推せるんよなぁ!!!!!!!大好き……
お互い守って守りあって、お互いがお互いのこと大好きなんだよ……はーん。すき。
最近触れたクィア作品
クィアって言葉にもすごく重量を感じます。マイノリティーを差別する侮蔑する表現から始まったこの言葉。マイノリティー当事者がわざと使うことも、非当事者がわざと避けることもある言葉ですよね。
言葉の重みは人それぞれ、表現によっても感じ方は変わります。
例えば「同性愛者は世界各国に1%から10%存在する」と言われて「少ない」と感じる人もいるでしょう。言い方を変えて「AB型の人口と一緒」と言われたら多いように感じるかもしれません。
この言い換えをしたのが、
漫画「魔女の下僕と魔王のツノ(著︰もち)」 のヒロイン(♂)の兄です。
ある日を境に人間ではなくなってしまった主人公と、ある日を境に体が女になってしまったヒロイン(♂)、そんな2人と周りの人達の冒険ファンタジーです。久々に1巻から読み直しました。おすすめです。
別にマイノリティー作品ではないです。ファンタジーラブコメです。少年ガンガンとかスクウェア・エニックス好きな人は是非。ちなみに1番ぶっ刺さった言葉は「心にも性別がないといけないんでしょうか?」です。
※)ベティは正規ヒロインです(多分)。ヒロイン(♂)ではありません。
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「魔女の下僕と魔王のツノ」はいいぞ!
らすとー
さて! 今回頂いた質問は「1人〇〇どこまで出来る?」でした。
いや、なんも出来ん。俺、1人で食事するくらいなら飯食わんでいいと思っちゃうタイプです。
遊園地とか論外ですよ! ぜったいむり……映画も集合して、別々に席取って、再集合して解散するってわけわからん方法取るレベルでソロ活動が出来ないです……
俺は「恥ずかしい」って思って出来ないけど、出来る人は恥ずかしいって思ってないわけじゃん? 接客業をしているからか、1人〇〇してる人を見ても無感情。なんだけどさー。お客さんに「おひとり様でお間違いないですか」って聞くの失礼かなぁ……大丈夫かなぁ……っていつもハラハラする。 絶対俺みたいなタイプだったら「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙再確認しないで!!! やめて!!!!!」ってなるじゃん!笑笑
鈴野さんは「1人〇〇してるときに『おひとり様ですか?』って聞かれるのイヤ派ですか?」
会社の方針で、遊びや同じテーブルでの食事も制限されて一年がたちます。わけがわかりません。早く人と食事がとれて遊んで騒げる日常が戻ってきますように。
朝旅