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福島ユナイテッド備忘録⑦【茨の道】
リーグ中盤-真の問題
通常3バックのチームと戦う場合、ウイングもしくはサイドハーフ(SH)の選手はウイングバック(WB)の裏を狙う。
だが福島は極端に中央に人数をかけるチームだ。
例えばレフトウイング(LW)を基本ポジションとしながらフリーロールを与えられている森晃太は前線ならどこにでも顔を現す神出鬼没なプレーで相手守備陣を混乱に陥れるが、幅を取るより中央突破を意識した戦術に則った動きを見せる。
ライトウイング(RW)の塩浜もセンターフォワード(CF)の空けたスペースに積極的に飛び込むストライカー的な要素の強い選手だし、基本アタッカー陣は最短距離-中央からゴールを目指す。
インサイドハーフ(IH)を含めた5人が中に集まってショートパスをつなぎながらペナルティーエリアへと侵入を試みる。
結果相手のCBと真正面からぶつかる事になり、バイタルはかなり混雑する。
そこを抜けていく気持ちよさ、難なく突破していくテクニカルなシーンにスタンドは湧くのだが、90分のスパンで考えた時、流石にリズムが単調になってしまう場面もあったことは否めない。
シンプルにサイドアタックを仕掛け、相手のウイングバックと1対1を仕掛けた方が明らかに分がいいような場面でも、中に絞りすぎて、相手の弱点を突くというシンプルだが効果的なプレーを自分達で逸してしまう場面も散見した。
自分達の戦術というこだわりが良くも悪くも強すぎた前半戦は3バック攻略にてこずってしまっていた。
後半戦に入ると松本を筆頭に前半戦で4バックが上手く機能していなかったチームが軒並み3バックに変更するという例が増え、風向きは悪くなっていく。
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そんな中迎えた琉球戦、ここまで9ゴールと気を吐くチーム得点王の塩浜が試合中に負傷交代するアクシデントが発生。大事には至らなかったがその後数試合の欠場もしくはベンチスタートを余儀なくされ、さらに悪天候延期分の代替試合開催に伴う日程の過密化や大関のU19日本代表招集、正GK吉丸の欠場などが重なりベストメンバーがなかなか揃わない時期を迎える。
長いシーズン、上位を窺うチームが必ず問われる控え選手層の厚さを試される正念場を迎えたのだ。
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