不幸自慢か幸せ自慢の幸福度ランキング
SNS上では、幸せリアル充実のオンパレードで、私はハッピーと幸せ自慢です。
実際に会う人には、私はこんなに大変だ、あんなことで苦労してるなどと不幸自慢しています。
なんでこんな特性があるんでしょう。
ホントに会ったときにぐちぐち言う人が、SNS上ではみんなに感謝とか平然と書いてました。
世界幸福度ランキング、皆さん知ってますよね。
各国の人に、生活に関する幸福度の評価を自己判定してもらい、ランキングしていきます。
ご存知の通り、欧米国が上位を占め、日本は先進国の中で下位の40台位くらいです。
簡単に言えば、欧米国は自己評価が高く、日本やアジアは自己評価が低い傾向にあります。
私の独断の印象を述べます。
まずプロテスタント欧米国が上位を占めます。
次にカトリック欧州国が来ます。
そして歴史的に苦杯した正教会の国が続きます。
それに、儒教や仏教国のアジア諸国です。
それ以降は経済的な理由でしょう。
西洋文明に翻弄された中東地域。
カトリックに服従させされた中南米国。
長らく白人に支配されたアフリカ諸国。
このような順番になる感じがします。
面白い傾向が見られる調査があります。
あなたは利己的なのか、利他的なのかのアンケート調査です。
「利他的で人の為に行動します」と自己申告する欧米人が、自己主張してデモなどでぶつかります。かつては植民地支配して、搾取により経済発展してきた国です。
「利己的でふがいない自分」だと謙遜の自己申告する日本人など東南アジアの人たちが、周りの目を気にする我慢の社会を作り、かつては植民地される側でした。(日本帝国の時代の見解は別の機会に)
マックス・ヴェーバーが解き明かす、プロテスタントが作った資本主義は、基本的に相手を出し抜く経済活動です。(岩波文庫の小難しい本参照)
その発展した技術革新の上で生まれたものがSNSです。その欧米人のインスタやFacebookがリア充の最初です。
そんな欧米人文化のパリピの約束事を真似したのが、現在のSNSの日本人にような気がします。
基本的に日本人は、謙虚を越えた謙遜で、自己評価が低い気質なのでしょう。
それなのに欧米人の利他的自己評価の利己主義に合わせちゃってるから、支離滅裂で躁鬱病みたいな感じになってしまってます。
全員じゃないですよ。一般的な傾向です。
宗教文化から考えます。
イエスがイスラエルの地で教えを説き、欧州へ広がりキリスト教へと発展しました。
ブッタがインド北部で教えを説き、シルクロードや東南アジアルートで仏教として発展しました。
もし違うルートを通ったらどうなったでしょう。
イエスの教えが日本に届きキリスト教になる。
ブッダの教えが欧州に届き仏教になる。
これは面白そうです。
歴史に「もしもはない」と言いますが、的はずれもいいとこです。もしもこうなったらと、いろいろ考えるから面白く視点が広がっていくのです。
話を戻して、
イエスの教えがダイレクトに日本に届いてたら、アニミズム、万物に魂が宿るイエスが分裂増殖する宗教になって、ぶどう酒とパンに変わる米富裕主義経済が発展した社会になったかもしれません。
ブッダの教えがダイレクトに欧州に届いたら、八正道それぞれにローマギリシャの神が宿り、諸行無常のヒエラルキー王侯が如来領地を菩薩農奴が多角従属する社会になったかもしれません。
この考えも既存の文化に影響されてます。もっとダイナミックな別の民族性になり、幸福度ももっとミックスされたことになったでしょう。
全く想像できません。
いろんな側面を考えましたが、こんな自己評価や幸福度なんて、今までの文化背景のもとに作られた思い込みであって、幸せアピールする必要ないし、不幸に嘆くことも、実体なんかないかもしれませんよ。
偽りの自分を作るのは疲れますし、ましてや偽っていることさえ分からなくなっている人も多いでしょうから、程よくいきましょう。