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炎上しそうな話題は自分だけのフィールドで。最近見たわけでもない映画の感想をダラダラと語る。

映画「子宮に沈める」について。

これ定期的に話題になるけど
解答はキャッチコピーにあるじゃん
わりと母親を批判するコメントが多いんだけど
そりゃもちろん褒められたことじゃないんだけど
この作品の登場人物の少なさと
大人の顔がほとんど映らないところとか
あと母親の彼氏が父親候補としての交際であれば顔がしっかり何度も映るはずだけどそんなこともないから未来のない関係性なのがわかるし
それら要素がもろに家庭の孤独を描いててさ、閉鎖的すぎるというかカメラが家の外に出ないしね

離婚家庭がかなり多い世の中だから子供いても離婚することはよくあるからそんなん言ったらキリないし
じゃあ夫に捨てられて金銭にも心にも余裕がない時、子供2人抱えてこの母親は周りはどうすれば良かったのか?って点を考えないとこういう作品の存在意義がわからなくなってただ酷くて胸糞悪い話で終わっちゃうわけ

無計画に無責任に出産するから〜とかいうコメントもかなり見かけるんだけど、そもそもこの家庭は最初は結婚している普通の夫婦の間に子供が生まれた普通の家庭だった。
ちなみに私の知人に想定外の妊娠出産をした人は何人もいるけど少なくとも私が知る限りは皆幸せに子供と生きている。
何が言いたいかって、妊娠が無責任かどうかなんて話は全くの的外れな話であるということ。

大体ね、家庭の問題が表面化しにくいのってまさにそうやって世間が決め付けて断罪するから言い出せないんじゃね?
敢えて母親を責めるとしたら心の拠り所にする相手を盛大に間違えてるよねって部分
これが親戚だとか親友だとか恩師だとか近所の人だとか、好き嫌いなんかで揺るがない関係性の相手であれば子供を蔑ろにする必要もなかったわけ
恋人となると惚れた腫れた駆け引きだなんだ捨てられたくないからとかで最優先しなきゃなんないじゃん?
だからねほんと恋愛を心の支えにするのは殆どの場合ろくなことになんないよ
でもさ、なんでこうなったかって
そういう存在がいなかったからなんだよ。
親戚と上手くいってないことだってあるし生きてないかもしれないし、結婚出産すると今までの人間関係はかなり変化してくるから友人と疎遠になることもざらにある。恩師といまだに繋がってる方が珍しいし近所の人ともよほど田舎でなければ密に関わったりはしないのが当たり前。
他の大人たちがほとんど出てこなかったっていうのはそういうことなんじゃないのかな。
そこでキャッチコピーに戻るの。
「孤独が、母を追いつめる。」

現にこの作品の母親が視聴者から一方的に責められているようでは同じような事件が引き起こされるのを止めることはできないんじゃないのかな。
子どもを愛していなかったなんてどこにも書かれてないんだよ。

庇えとかそんな話でもなくてさ
責めろとかそういうことでもなくてさ
考えて欲しいんじゃないのかな
もはやこれは母親1人の問題ではないんだよ。
社会の問題として捉えなきゃいけない。
いつもこんなこと考えてこんなレポート提出して
大学って楽しかったな〜

おわり。

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