理想ってどんなもの?
理想=考えうる最も完全なもの
だそうです。
この世に生をうけた人であれば、きっと自分の理想とする世界を思い描くことがあると思います。
僕にももちろん理想はあります。
僕はゲイとしてこの世に生をうけました。
この性的指向を変える術はありません。
なのでゲイである僕の勝手な理想を少し書いてみます。
僕の理想は
「カミングアウトのない世界」
僕はカミングアウトを数人にしました。
そのカミングアウトに対して受け入れてくれた人もいれば、受け入れるのが難しい人もいました。
カミングアウト、それはそれはとても勇気がいることでした。
しかし、本当のところは自分の性的指向に対してカミングアウトする必要はないと思っています。
たとえではありますが、
ストレートの人(異性愛者)が
「俺さぁ、実は女性が好きなんだよね」
「私ね、男性が実は好きなの」
そう言ってきても、
「え、だから?」
こういう返事になると思いますし、
わざわざそれを言うことはないと思います。
しかし、それはストレートの人たちの世界での話です。
この世界の大半がストレートな人たちの世界
僕はその中で生きています。
なので、周りの人たちの基準はストレートな考えでの基準であり、
僕も周りの人からはその基準でみられています。
だからこそ、その基準に属さない僕は
苦しくなり、カミングアウトという手段を選んだのだと思います。
しかし、ストレートな世界であっても
同性愛が普通に認知されて、普通の存在のようになれば
「俺さぁ、実は男が好きなんだよね」
そう伝えても、
「え、だから?」
という返事が返ってくると思います。
その時は、
わざわざ自分は同性愛者なんだ
そう告げる必要のない世界なんだと思います。
僕の理想とするカミングアウトのない世界とは
異性愛者も同性愛者もどちらも普通で
特にどっちとかを意識する必要がない世界です。
新しい世代になるにつれて、
世の中も少しずつ変わりつつあります。
一部の学校では制服のジェンダーレス化が始まったり、
性の多様性の授業があったりと
僕が子供のときは
ランドセルの色は
男性は黒
女性は赤
そんな時でした。
いつの日か
自分の性的指向で悩むことのない世界が訪れる日かきっと来ると信じています。
そのためにも、大人になった自分ができる事をしていこうと思います。