治療を始めてからの気持ち〜ただそれだけのことが嬉しかった〜
前回の記事治療をする前の気持ちからの続きになります。
治療を始めてからの気持ち
僕が治療を始めたのは2010.1.15日
高校3年の冬です
以前の記事にも書いているかと思いますが、母親にホルモン治療は『20歳になって自分が責任を持つようになってからにしなさい』と言われていました。
しかしナベシャツで胸を潰すことにも嫌悪感を感じてしまった当時の僕は『早く次の段階に行きたい』としか思えていませんでした。
進学を考えていなかった僕は『就職する時には男として社会に出る』と決めていたので少しでも早く治療を始めることしか頭にありませんでした。
初めてのホルモン治療はまず病院探しからでした
ホルモン治療の多くが産婦人科か泌尿器科で取り扱っていたので地元の病院に何軒か電話で問い合わせたのですが理由を話すと断られてしまう。
情報を集めていくうちに名古屋のフローブと言う病院で治療が出来ることを知り直ぐに問い合わせました。
そこからはトントン拍子に話が進み、いよいよ治療開始。フローブからの紹介で地元の病院に紹介状を書いてもらい2本目からは地元の泌尿器科で打つことになりました。
初めて注射を打った日の記憶は今でも覚えています。
家に帰るまでの道のりは自転車を盛り漕ぎしながら『やっとだー!!やったぞー!!』
と興奮して嬉しさでいっぱいでした。
変化は直ぐには現れないですが気持ちの面でだいぶ余裕ができるようになりました。
注射の周期はエナルモンデポー250mlを2週間に1回。1本2500円でした。
声の録音をして変化を記録したり、毎日手の甲を見て血管を確認したり、毛の生え具合を確認したり、体の変化を常に確認してました
3本目くらいから徐々に変化が現れてきました
血管が少し浮き上がってくるようになったり、陰茎の肥大があったり、月経がこなくなったり。
とにかく自分が本来あるべき姿に近づいていることが凄く嬉しかった。
副作用として肌荒れや、ホルモンバランスの乱れからくるイライラなどは特になく全て順調でした。
8本目くらいから声変わりも始まりパス度も上がっていきました。性欲と食欲も増加します
治療を始めてから直ぐの頃は嬉しさと自信に繋がることばかりでした。
このまま希望に満ち溢れた生活ができる!とただそれだけしか思わなかったです。
次は治療を続けて感じたことについて書きます。
未来は明るい
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