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システムエンジニアなら正常性バイアスを覚えておこう

災害が発生した時、危険な情報を事前に知っていても逃げない心理状態があります。
この心理状態が発生する現象を正常性バイアスと言うそうです。

これ、システムエンジニアで何らかのシステムを管理していると重要な事です。
日常的にエラーが発生するシステムだと、本当に対処が必要なエラーが発生した場合に見過ごすのです。

当たり前ですが、日常的にエラーが発生するシステムは問題外です。
しかし、実際に長く運用と開発が続いているシステムでは、よくある話になっています。

こういう場合、何らかの方法で正常性バイアスにならないよう、回避策が必要になります。
私だったら、エラーが発生した場合に知らされる情報に追加情報をバンバン入れます。

表向きのエラーでは見えてない部分を追加情報で見えるようにするのです。
古いシステムの場合、エラー情報が少なすぎる場合が多いので、システムを長く運用する場合に役立ちます。

この追加情報のエラーならば、システムに対して小規模な改造で実現可能な場合が多いです。
思わぬ作業改善に繋がる事もあるので、覚えておくと役立ちます。

そして、このエラー時の追加情報、自然災害での正常性バイアスを防ぐためにも重要かも知れません。
避難指示や避難勧告を行う場合、追加の情報が現状では不足していると思うのです。

例えば、避難指示:今後24時間で雨量250mm以上予測、災害発生前に逃げてください。
実際の数値と最小値のみ伝えるので、過去にない雨量と気がつくでしょう。

最大値を見て安心させるより、最小値を見せて不安にさせ、避難しやすい心理状況にするのです。
避難に対する警報の基準づくり、行動心理学の専門家も参加して、避難しやすい情報の出し方が実現出来たらと思います。

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