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社内SEの日常、外観検査と経産省のガイドブック

プログラムを作ることを商売にしている人にとって、中途半端な情報を元に仕事を依頼されるのは迷惑な行為なのです。
最近、個人的にイライラしている原因、外観検査について経産省がガイドブックを公開した悪影響です。

誰でもAI外観検査が作れそうな資料に見えるのですが、資料には書かれていないことを読み取って理解する能力が必要です。
経産省が公開したガイドブックで検査している部品、おそらく50mm以下の大きさで、形状も複雑なものには対応できません。

ガイドブックを中途半端に読んだ人から、この方法でAI外観検査を作って欲しいと依頼を受けたとしても、同じ方法では作れないのです。
だから、経産省が無料でガイドブックを公開して、優秀な技能を持つベンダーさんに仕事を依頼することになるのです。

形状が複雑、部品が大きくなるほど、AI外観検査は指数的に難しくなるでしょう。
小さな部品であれば、1階から2階への徒歩移動になりますが、複雑で大きな部品ならば1階から70階への徒歩移動ぐらいになりそうです。

フィルムカメラを使った事のある人ならば、光を思い通りに操る大変さを理解できると思います。
光は触れないし、定量的に制御しやすい存在ではありません。

誰もが簡単にAI外観検査をするために必要なもの、優秀な技能を持つベンダーさんにお金を支払うことです。
ガイドブックに書いて欲しいのですが、多分無理でしょうね。

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