【これからの10年】「子どもの貧困に、本質的解決を。」Learning for All 代表にインタビュー<全3回>
こんにちは!Learning for All 広報です。
LFAは、2024年7月で設立10周年を迎えました。これまでともに歩んだ人、支えてくれた人、学んでくれた人、様々な人たちのおかげで迎えられたこの節目。この10周年を記念して、これから様々な読み物をお届けしていきます。
ここまで代表の李からLearning for All の創業から現在に至るまでのお話を伺ってきました。最後のインタビューとなる今回は、10周年を迎えたいま、李が考える「Learning for All のこれからの10年」について聞いてみました。
ーでは、今回は「Learning for All のこれからの10年」についてお話を伺いたいと思います。特に今年は10周年ということで、何か意識していることがあれば教えてください。
10周年は節目と言われることが多いですが、Learning for All としては今年からの3年間を「節目の“節”を作る時期」にしたいと思っています。この10年に最も優先していたのは事業の成長だったので、常にスピード感を持って進んできました。そのため、「一旦立ち止まって考える機会」がなかったんです。
このタイミングで「Learning for All はどういう団体になるのか?」を改めてじっくり考えたいですね。その内容についても、私が考えて私が決めるのではなく、関わってくれているメンバーみんなで考えたいと思っています。
ー“節”を作る期間というのはおもしろいですね。みんなで考えるというのも李さんらしいと思いましたが、そういう風に考える理由はありますか?
創業時から現在まで代表を務めているのは私ですが、私だけがリーダーである必要はないと思っています。むしろ、Learning for All はいろいろな人の想いで成り立つ団体であるべきだと感じているので、スタッフ全員がリーダーのように理想を持って活動していけたらいいなというのが私の考えです。
いろんなリーダーがいて、それぞれのビジョンを掛け合わせていくことで、より大きくなっていきたい、というイメージを持っています。
ー前回のインタビューで、いまはサステナブルな走り方に変えている時期と伺いましたが、それも関係していますか?
確かにそういう面もありますね。10年間でLearning for All の状況も大きく変化してきました。最初の7年くらいは、とにかく事業を大きくすることを優先していて、Learning for All はずっと「来年あるかどうかわからない」くらいの状況だったんです。
でも、やっとある程度は安定して1〜2年くらい先のことを考える余裕ができました。そうなると、事業の拡大だけではなく、一人ひとりのメンバーのことを考えられるようになってきたんです。
ーそう思ったきっかけはありますか?
自分自身が30代になって子どもができ、家庭の時間の大切さを身をもって知ったことがきっかけですかね。
「一人ひとりが大切にされる社会」を実現したいと思っているので、働いている私たち自身も、自らの人生の豊かさや仕事のやりがいをしっかりと享受できる体制でなければ持続可能な形とは言えないと、ここ数年は思うようになりました。
ー具体的にはどういった対策を考えていますか?
しっかりプライベートを充実させるために、「休みはきちんととってもらう」ということは前提としてありますが、NPOならでは、あるいはLearning for All ならではの福利厚生も考えています。
Learning for All に関わることで実現できる、充実感ややりがいも重要だと考えています。例えば、目の前の子どもたちから直接感謝の言葉をもらうだけでなく、同じ志を持った人たちと理想の社会の実現に向かって活動できるのもやりがいの一つです。
メンバーの想いをきちんと聞き取るには、現場の声を大事にし、それぞれのメンバーの理想とする社会やビジョンを確認する必要があると感じています。すぐにとはいきませんが、少しずつ進めていきたいですね。最終的に、みんなが働きやすくてハッピーになれる形が最もサステナブルだと考えています。
ーこれからはLearning for All 内部での動きにも注目ですね。他にも、これから進めていきたい施策などはありますか。
社会全体の動きとして、近しい目標を持った団体が生まれてくるといいな、と考えています。Learning for All と関わったメンバーがそういった団体を立ち上げるのもおもしろいなと。
つまり、Learning for All が新しいリーダーを輩出する役目を担うことで、私たちの目標である「子どもたちの貧困に、本質的な解決を。」につながっていくはずです。
ーLearning for All の外にも連携の輪が広がっていくと、より社会的に大きなインパクトを生み出せそうですね。では、これで三遍に渡ったインタビューも終わりとなります。李さんから、最後に一言お願いします。
現場を大事に「子どものためにやる」という軸をブラさずにやっていけば、これからも成果はついてくると思っています。「Learning for All」という名前の通り、活動している側の私たちもいろいろなことを学び成長しながら進んでいきますので、これからも応援とご協力を、どうぞよろしくお願いします!
ーたくさんの興味深いお話をありがとうございました!Learning for All の創業から現在、そしてこれからの10年について、インタビュー記事は以上となります。これからもLearning for All を、よろしくお願いいたします!