【レポート】アジアの官僚・留学生に向けてLFAの取り組みを紹介しました
5月13日(木)の明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 社会開発論の授業にてLearning for All (以下、LFA)が行っている「地域協働型子ども包括支援」の取り組みを紹介しました。
※「地域協働型子ども包括支援」とは、地域のあらゆる立場の大人たちのネットワークをつくり、子どもの成長段階に合わせて必要なサポートを6〜18 歳まで切れ目なく行う、LFAが掲げた支援モデルです。
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科の授業は、キルギスタン、モンゴル、バングラデシュ、フィリピン、スリランカ、カンボジア、エルサルバドールなどアジアの次代を担う30代の若手官僚やフランス・イタリア・アメリカからの留学生約16名が受講しており、現代日本の子どもの貧困に対するアプローチ・社会開発のケーススタディとしてLFAの取組を紹介しました。
授業を通して受講者からは、「子どもたちが受動的に『支援される』存在ではなくパートナーとしてあることの重要性」や「児童労働や不登校・中退など、多くの点が共通している」という意見が寄せられ、一方で経済的・物的(特に栄養面)支援の重要性の指摘や、アウトリーチの方法などに関して多くの質問が寄せられました。
さらに「子どもたちへの包括的な支援について、私たちの国でも同じような取り組みがありますが、断片的で、さまざまな関係者が連携していないことがほとんどです。日本も同じような問題を抱えていることは興味深いです、ただ、私たちの国の場合その問題はさらに深刻なように思います。」といった感想のほか、
「パブリックリレーション」「ボランティアトレーニング」「大学生向けのボランティアプログラム開発・共同運営」「地域福祉研修サービスのガイドライン/カリキュラム(CWTS)の策定支援」など、自国の取組へのコラボレーションに関する様々なアイディアも含めたコメントが述べられました。
■本授業に登壇した佃より
「様々な国に跨る参加者から、共通した課題への言及・具体的な支援方法のアプローチへの質問が多かったことが印象的でした。目の前の子どもに寄り添い、地域の人たちと一緒に協働してすすめていくLFAのアプローチは、日本全国のみならず、世界の困難な状況にある子供達の状況を変えていくこととつながっているし、実際につながっていくのでは、と思いました。
中には、日本に来ている外国にルーツのある子の母国もあるかもしれませんし、海外からの着目によって、更に日本国内から注目され、協力を頂ける形にもなったらと思います。
今回が2回目の登壇となりますが、継続的に関心を寄せていただいていること、少しずつでもLFAの取り組みが社会をより良くする手がかりとなっていることを大変嬉しく思います。」
源 由理子教授(明治大学公共政策大学院グローバルガバナンス研究科)にはこの様な非常に貴重な登壇機会をいただき、ありがとうございました。