【LFA BOOK CLUB】『きのう何食べた?』よしながふみ
今月は、この4月にラボに入職された野村 美公(みく)さんのおすすめの本をご紹介します!
▼おすすめコメント
ご自身もお料理が大好きだというよしなが先生が、楽しみながら(料理シーンを描くための準備など大変らしいのですが)描かれていることが伝わってくるような、温かな空気が流れる物語で、私にとっては日常の癒しになっています。
毎回、美味しそうな料理の数々にわくわくし、インスピレーションを受けることもさることながら、この物語には『他者(ひと)を愛するということ』『ともに年老いていくこと』というテーマが通底していて、とても奥深い作品になっていると思います。
シロさん&ケンジという主人公カップルの日常がベースとなっている本作では、何か大きな事件が起きるわけではありません。ですが、生きていくうえで直面する日々の小さな事件(出来事)を経ていくなかで、お互い・あるいは友人知人の違った側面を目の当たりにして驚いたり愛おしく思ったり、共に人生を歩んでいるパートナーの存在をしみじみありがたく思ったり。。。そんな主人公たちの感情の揺れ動きが折に触れて描かれていて、じんわりと心に染み入ってきます。
読みながら、自分自身の日々の生活の豊かさに気づかされたり、それをもたらしてくれる身近な人たちの存在にありがたみを感じられるのも、この作品が癒しになっている理由かもしれません。
他のよしなが先生の著作だと、『大奥』や『仕事でも、仕事じゃなくても(インタビュー本)』もおススメです!ぜひあわせて読んでみてください。
▼サポーターのみなさまにメッセージ
いつもLearning for Allをご支援くださりありがとうございます。
皆さんの応援のお気持ちがあるからこそ、子どもたちに、大切な日常の一部となるような、温かな居場所を届けることが出来ています。
あるLFAの拠点では、『スタッフの人が変わっても、居場所は変わらずそこにあって、帰ってこられる』という子どもの声が聞かれたそうです。
子どもたちが、居場所は変わらずそこにあり続けるという安心感を抱けているのも、サポーターの皆様が長きにわたってLFAを支え続けてくださっているからだと、本当にありがたく感じています。
これからも子どもたちに、安心できる居場所と、そこでの大切な日常を届け続けていくために、私たちの活動を支えていただけたら大変ありがたいです。