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【今月の美術展散歩】櫻井翔 未来への言葉展 PLAYFUL!に行ってきました!

こんにちは、あーるぐれいです。

  • 毎日の生活を「見直す」

  • 違和感に「気づく」

  • ささいなことから「工夫する」

この3つのポイントから見つけた、自分の心を整えるための「チルタイム」を書き留めています。

「推し」がいる方は多いと思いますが、私も何名かの「推し」がいます。
その中のひとつが、「嵐」。
2020年に活動休止してからも、メンバーそれぞれのお仕事を応援しています。

今回は、嵐の櫻井翔さんの個展に行ってきましたので、その様子をご紹介いたします。


櫻井翔 未来への言葉展 PLAYFUL!のみどころ

言葉に真摯に向き合う櫻井さんの姿勢がよくわかる

櫻井さんは、長年嵐の楽曲のラップや歌詞を担当されてきました。
また、ニュースキャスターとしてもずっと活躍されています。
ずっと言葉と向き合ってきた方と言えるでしょう。

会場を入ると、紙が壁一面に貼られたコーナーからスタートします。
それぞれの紙には、櫻井さんがファンクラブ限定ブログ「オトノハ」の文章が印刷されています。

内容は嵐のツアー、記者として世界各地のオリンピックやイベントに取材に行ったときのこと、プライベートのことなどさまざまです。
その時にあったことや感じたことを、櫻井さんならではの独特な文体で書かれています。

身近なことを書いている一方で、太平洋戦争や東日本大震災など、「生と死」を考えさせられるような内容に触れているものもありました。

「オトノハ」の次のコーナーは、「NO MORE WAR」「来年も再来年も」。
太平洋戦争で亡くした大叔父さんや東日本大震災に関する内容を寄稿した雑誌「Newsweek」が展示されており、実際にページをめくって読むことができます。
また東日本大震災での取材の様子は動画でも紹介されていて、改めて震災が残した傷跡の凄まじさを感じました。

櫻井さんの文章はちょっと不思議というか、ノリツッコミがある感じが特徴的です。
感情的な部分もあるかと思えば、それを冷静に俯瞰して「それってどうよ?」みたいに分析している部分もあって、それらが文章の中で混在している感じがします。
やんちゃな子どもと、知性的な大人が同居しているようなイメージです。

迷いのような、普通の人であればなんらかのゴールを見つけてから書くような内容も、櫻井さんの場合は迷っている過程から文章になっているので、読んでいると、なんとなく櫻井さんの気持ちにシンクロしているような気分になります。
ご本人に直接会ったことはないですが、等身大の櫻井さんってこんな感じなのかなと思ったりもします。

自分を着飾らずに書くことって難しいですし、読む人によっては赤裸々な感じが図々しいとか馴れ馴れしいとか思ったりするのではないでしょうか。
ですが、櫻井さんの文章はありのままで、でも最低限の礼儀はしっかりと保たれています。
そのアンバランスなバランス感が櫻井さんの文章の魅力なんじゃないかなと思いました。

あいさつの文章も素敵でした

やっぱり櫻井さんも嵐の曲もかっこいい

中盤のコーナーでは、「ことば工場」が新しくお目見えしていました。

(実は、この展覧会は昨年六本木でも開催されています。
その時にも足を運んだのですが、「ことば工場」はありませんでした。)

「ことば工場」は、嵐のラップ詞の短いフレーズをランダムに組み合わせて、新しいラップを作る機械です。
来場すると渡されるカードを「ことば工場」に読み込ませ、5つくらいたまると櫻井さんの声でラップのフレーズが再現されます。

このフレーズでピンときた方は嵐ファン

その後は、「サクラップサウナ」。
櫻井さんの声で、嵐のラップのかっこいい所ばかりを繋ぎ合わせた音を聞くことができます。
サウナでは蒸気を全身で感じますが、「サクラップサウナ」は蒸気が櫻井さんの声になっている感じです。

櫻井さんの魅力は文章もそうなのですが、発音や声もそうだなと思います。
滑舌の良さはキャスターとしても、ラッパーとしても格別です。

櫻井さんの言葉とイラストレーターさんの絵の化学反応が楽しい

後半では、「すきのあいうえお」「ありがとうの交換、的な。」とイラストレーターやアーティストとコラボしている作品が続きます。

「すきのあいうえお」は、クリハラタカシさんの絵で櫻井さんの好きなものが「あ」から「ん」まで展示されていました。
櫻井さんの言葉のチョイスを楽しみつつ、絵も楽しむことができます。

この展示でクリハラタカシさんを初めて知り、その画風にすっかりファンになってしまいました。
シルクスクリーンだと思うのですが、版画の技法を使い、淡い色使いを丁寧に重ねています。
特に、グラデーションが美しく、どうやったらこんな微妙な色の変化ができるのだろうと、作品を見入ってしまいました。

また、「ありがとうの交換、的な。」でコラボしているAYAKA FUKANOさんのイラストは本当に可愛らしく、今回グッズでも展開されていて嬉しかったです。
素朴で丸みを帯びた線や、バランスよく塗り分けられたビビッドな色使いがとても好きです。

櫻井さんのお茶目なエピソードが綴られたカードが展示されている「僕です。」では、イラストレーターの秦直也さんの動物のイラストが言葉に添えられていました。
文章から連想される雰囲気を動物で表しているのですが、写実的でちょっと幻想的なイラストの雰囲気がとても素敵でした。
ふと「不思議の国のアリス」の初版本にあるような、リアルで少し影があるような感じに似ています。

会場と展示の雰囲気がマッチしていて楽しい

今回の会場は、立川にある「PLAY! MUSEUM」。
六本木の時よりも、施設そのものに開放感を感じます。

入場に時間制限があるものの、入場してからは自由にコーナーを行ったり戻ったりでき、それぞれのコーナーが何となくつながっている感じがしました。

その雰囲気が感じられたのは、「PLAY!MUSEUM」そのものが持っている空気感のおかげなのではと思います。


こちらが会場
この建物は何だかわからなかったのですが、幾何学的でかっこいい

お土産も可愛い

最後は、お土産のご紹介です。

まずは限定メニューの「ロールケーキセット」。

セットを渡してくれた初老の男性がものすごく丁寧な物腰でダンディーでした。
ロールケーキもクッキーも美味で、ベリー系が好きな私にはとても嬉しいトッピング。
購入したお土産

今回購入したお土産は、「すきのあいうえお」絵本と透明ポーチ。
透明ポーチには細いシャープペンとミニメモ帳を入れました。
美術館に行って「メモしたい」と思った時に、文房具を探してあたふたすることが多いので、「美術館ポーチ」と名付けて必ず持っていこうと思います。

「すきのあいうえお」絵本は、クリハラタカシさんの絵をいつも見たいと思って購入しました。
(でももったいなくて、まだ開けてない)

「櫻井翔 未来への言葉展 PLAYFUL!」はファンクラブ会員でなくてもチケット購入ができます。
嵐にあまり興味がない方でも、言葉遊びが好きな方は楽しめる展覧会だと思います。
ぜひ、立川方面に行かれる方はぜひお立ち寄りください。

こういうものが何気なく設置されているのが素敵です。

ここまでご覧くださってありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。


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