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インターネットには知恵が溢れている

うちには猫がいる。

母親猫が「あとはよろしく」と預けていった男の子。

一人じゃ寂しくて情緒不安定になったのでお友達が欲しいなぁと思って歩いていたらまだ目も開いていない双子の男の子と女の子に遭遇、持っていた携帯買い物袋にさささっと入れお持ち帰り。

保護ボランティアさんと一緒に数匹一斉に捕獲し避妊・去勢してリターンしようとした中に、尻尾の無い男の子が妹のハートを打ち抜く。

捕獲し去勢してリターンして数か月後、なんだか様子がおかしい。病院に連れて行くと腸に異物が詰まっていて大手術、その時にエイズキャリアと判明した男の子。

数年追いかけているがなかなか捕まらない三毛猫が高齢出産し親子揃って捕まえようとしたら三毛子猫だけ捕獲でき、三毛猫欲しいという人がいたが写真を見せたら柄が嫌だと言われそのまま私の家に来た女の子。まだ慣れていなくツンデレのデレがない状態。

計6猫。

そんなに大きい病気も無く恙なく過ごしてくれてとても助かっている。
そんな中、双子の男の子れんちゃんが季節の変わり目にぜぇぜぇこんこんと咳をし始めた。数回医者から炎症を抑える薬と、抗生物質をもらったがだんだんその薬の苦さを覚えて全く飲み込まなくなってしまった。

ドラマで見た薬を自作する徳川家康(葵徳川三代の津川雅彦が頭に浮かぶ)のようにすりこぎで粉にしチュールと混ぜて食べさせていた。
錠剤は錠剤のまま、粉にすると成分が飛ぶとかというサイトを見つけてがっかりしたのが数日前。
落ち込んでいる私に光が差し込んできた。

・チュールビッツの中をほじくって錠剤を入れ、ほじったものを蓋をするように戻して食べさせてます❤
・これだと食べてくれるんですよね❤
・お医者さんから錠剤もらったらチュールビッツを買い足します❤
などなど錠剤との戦いを制した者のコメントがたくさん溢れていた。

あぁ…。神様はここにいた。インターネッツにいた。知恵の海よ!そんなたいそうな感じで早速ヨドバシで注文し翌日に届いた。
ありがとう、ヨドバシ。大好きだ。あなたも神様だ。

チュールビッツ、開封してみると思った以上に小さく、ほじくるのに保管していた竹串を出してきてくるんと中身をほじくり出し、錠剤を半分に切り落として詰め込んで竹串の先に付いていた中身で蓋をした。
一見すると薬が入っているように見えない。
しかし、れんちゃんたち猫は嗅覚が鋭すぎる。
騙せるのか?「これ錠剤入れてますよね?」とならないかとドキドキしながらお皿に盛ってみた。

チュールビッツは瞬殺された。

人類の英知の勝利である。


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