【TOKYO2022 Phase I:イタリア映画祭&シャンタル・アケルマン映画祭】ギルド、また東京に行くってよ
こんにちは。ギルドです。
2022年も4ヶ月が経ち、そろそろゴールデンウィークに突入しようとしていますがいかがお過ごしでしょうか?
今回はゴールデンウィークに東京に行く話をざっくりまとめてみます。
ゴールデンウィークに開催される2つの映画祭、気になる場所を中心にまとめますので参加者は共に楽しみましょう。
■映画祭めっちゃ面白そう!と感じた方へ
イタリア映画祭はオンライン配信で、シャンタル・アケルマン映画祭は全国各地でも特集されるので気になった方は是非、映画館まで足を運んでみてください!
イタリア映画祭2022⇨https://www.asahi.com/italia/2022/
シャンタル・アケルマン映画祭⇨https://chantalakerman2022.jp/
■概要 TOKYO2022
東京は個人的に思い出深い場所の一つです。
最近は映画祭のために東京に行くことが多いですが、どうせなら東京に行く事に何か特別感を出したいと思ってました。
なのでパッケージングしちゃいました☆
名付けてTOKYO2022。
それだけではなく東京の旅行を2つに分割して大団円感も出してみました。
TOKYO2022 PhaseⅠ :2022/4/30〜2022/5/4
(イタリア映画祭2022&シャンタル・アケルマン映画祭+α)
TOKYO2022 PhaseⅡ:2022/10/26〜2022/10/30(仮)
(東京国際映画祭&東京フィルメックス)
映画祭の概要、映画の概要をざっくりまとめよう、というのが今回の趣旨になります。
■イタリア映画祭2022
ユーロライブにて4/29〜5/4にかけて上映される映画祭です。
主に日本未公開のイタリア映画新作、旧作のリバイバル上映で構成されており、京都ドーナッツクラブの野村雅夫氏(@pondemasao)のご紹介で気になっている映画祭の一つです。
今回は5作品をチョイスしてみました。
■シャンタル・アケルマン映画祭
ヒューマントラストシネマ渋谷にて4/29〜5/12にかけて上映される映画祭です。
シャンタル・アケルマンはベルギーの女性監督で、フィクション、ドキュメンタリー、実験映画など様々なジャンルを横断しながら意欲的な作品を数多く製作されている。
アピチャッポン・ウィーラセタクン、ミヒャエル・ハネケ、デヴィッド・ロウリー、ルカ・グァダニーノなど名だたる監督の影響を受けた監督の一人で、過去にも「カイエ・デュ・シネマ週間」「恵比寿映像祭」でも上映されるほどの注目監督らしい。
今回は3作品をチョイスしてみました。トークイベントも含めて楽しみ!
■+α
今回は映画祭だけでなく一般上映されている映画を2作品みます。
「そんなの名古屋で十分でしょ」と思うかもしれませんが、名古屋って東京に比べて上映するタイミングが遅れる事が多いのです。
試写会も大抵は東京なので気軽に見れない…
ということで映画館巡りをしつつも2作品を見ます。過去記事で紹介した例のアレです。
【イタリア映画2022】ナン二・モレッティ「3つの鍵」
ナン二・モレッティはイタリア映画監督の中でも世界三大映画祭すべてで賞を受賞した若き巨匠で、ユーモアなタッチが印象的らしい。
その監督の最新作で見知らぬ家族3組が事故をきっかけに交錯する姿はどう展開されるか?が楽しみです。
【イタリア映画2022】ナン二・モレッティ「息子の部屋」
ナン二・モレッティの出世作。
家族の喪失と再生という普遍の題材でどのように映すか?が注目
【イタリア映画2022】マネッティ・ブラザーズ「ディアボリック」
ディアボリックはイタリアで大人気漫画シリーズで、ゴルゴ13とバットマンを足して2で割った怪盗もの。
過去にも映画化された漫画で、イタリアでも漫画原作の映画が流行していて現地では娯楽作品という位置づけらしい。
アフター6ジャンクションで取り上げられた作品で、今回の映画の中では数少ない娯楽枠として純粋に楽しみです。
【イタリア映画2022】マリオ・マルトーネ「笑いの王」
ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品。
ナポリ演劇を代表する劇作家・役者だったエドゥアルド・スカルペッタの栄枯盛衰を描いた伝記映画で、演劇・オペラ演出家でもあるマリオ・マルトーネ監督の作家性がクリティカルに反映された一作。
【イタリア映画2022】ディンノチェンツォ兄弟「アメリカ・ラティーナ」
ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品。
ディンノツェンツォ兄弟はマッテオ・ガローネ「ドッグマン」の脚本に携わった新進気鋭の双子監督。
イタリア映画のスリラー映画で要所ごとに「サスペリア」シリーズを踏襲した演出が引用されており、イタリア映画祭の大目玉作品。
【シャンタル・アケルマン映画祭】シャンタル・アケルマン「囚われの女」
【シャンタル・アケルマン映画祭】シャンタル・アケルマン「オルメイヤーの阿房宮」
【シャンタル・アケルマン映画祭】シャンタル・アケルマン「ジャンヌ・ディエルマンブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番」
【東京先行上映】ジャック・オーディアール「パリ13区」
「ディーパンの闘い」「ゴールデンリバー」のジャック・オーディアールが、「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマと、新進の監督・脚本家レア・ミシウスとともに脚本を手がけ、デジタル化された現代社会を生きるミレニアル世代の男女の孤独や不安、セックス、愛について描いたドラマ。
セリーヌ・シアマは2020年ベスト映画1位の「燃ゆる女の肖像」で注目している監督の一人で、新作「Petite Maman」に並んで上半期注目作品の一つ。
上半期に見たアマリア・ウルマン「エルプラネタ」の上位互換のようなヌーヴェルヴァーグタッチのヒューマンドラマ映画な印象で、ストーリーテリングに注目したい作品。
【東京先行上映】ラドゥ・ジュデ「アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ」
第71回ベルリン国際映画祭で最高賞 金熊賞を受賞した作品。
ラドゥ・ジュデ監督は人間の思想の軋轢や身分社会での摩擦で発生する衝突・いがみ合いを皮肉じみたタッチで描く作家性だと感じています。
身分社会で逆らえない事への不満が悪口として現れた「アーフェリム!」
国の負の側面を史実再現しようと奮起する演出家がポリコネと戦う一方で歴史修正の光と闇を描く「野蛮人として歴史に名を残しても構わない」でも、その作家性を大いに発揮されている。
今回はコロナ禍そのものを描いた人間社会のあり様を「性」を切り口に描いた映画で、名古屋で上映されないのが歯痒くて東京に行くといっても過言ではないほど上半期トップクラスの注目作品です。