チャートパターン①
初めましてlevel4です。
今日は様々なチャートパターンを紹介していきます。
普段聞いたことあるものから、あまりメジャーではないものまで可能な限り紹介するので是非楽しんでいってください。
※記事のレベルは初心者向けになります。連載後半では計量経済学や数理統計学などを用いた理論の考察を行なっていきますので、中級者〜上級者の方は今しばらくお待ちください。
何百年の歴史により成熟したパターン
そもそも株取引はいつから行われていたのでしょう?1250年頃のトゥールーズ(フラ ンス)における株式売買が、世界初の本格的な証券取引の始まりであるとされておりますが、投資自体は古代ローマより行われていたという研究もあります。
何百年にも渡り株取引が行われていたことから、その値動きには一定の法則、統計学的な偏差(偏り)が見出されており、それらをまとめたのがチャートパターンと言われます。
ではどんなチャートパターンがあるのか見ていきましょう。
酒田五法
酒田五法 (さかたごほう)とは、出羽国(現在の山形県酒田市周辺)出身の江戸時代の相場師本間宗久によって考案されたローソク足の並びを基本としたテクニカル分析のひとつです。(Wikipediaから抜粋)
酒田五法は、「三山(三尊)」「三川(逆三尊)」「三空」「三兵」「三法」という5つのチャートのパターンが基本になっています。
最も古典的でありながらも、現在も有効で使いやすい法則として投資家の方々に好まれております。
ここで、前回の記事を読んでいただいた方ならこの方の名前にはっとするでしょう。
そう、ローソク足を発明した方も本間宗久なのです。江戸時代、彼は米相場で投機を行い莫大な富を得たとされております。
そんな彼には様々な逸話が残されており、伝説の相場師として今でも語り継がれています。
当時はもちろんインターネットもない時代ですが、手旗信号を用いてアナログで米相場の情報を得ていたといいます。
話が逸れましたが、今でも酒田5法は使われており、覚えやすくシンプルで、再現性も高いことから初心者の投資家にも好まれて使われています。一つずつ紹介します。
三山(三尊)
相場の天井を示唆する典型的パターンの一つです。
上昇から下落に転じるタイミングで現れることから売りサインとして使われます。
海外ではヘッドアンドショルダーズトップという名前で好んで使用されております。
具体的には1つめの山を形成したあと、大きく上昇しますが売り圧力に耐えかね下落します。しかし大きく上昇した背景からもう一度高値を目指して買いが入ります。
ここで3度跳ね返された時三尊が完成します。
可能性としてここから4度目の高値を目指す動きもありますが、仏の顔も三度まで。高値超えに失敗したことに嫌気が増しネックライン(2つの安値を結んだライン)を下回ると途端に下落に転じます。
(3度高値に失敗したことから高値を更新するのは難しそうだなという市場心理が働きます。また三尊を意識している投資家も多いためネックラインがやはり意識されます。)
さらに言うと、3つ目の山が1つ目の山を少し超えたあたりで跳ね返されていると三尊が完成する可能性がさらに高くなります。
(ネックラインが水平ではなく右上向きだとさらに可能性が高まる).
三川(逆三尊)
三尊の逆です。
海外の投資家たちにはヘッドアンドショルダーズボトムとして知られています。
3度安値を跳ね返された結果、売る人がそこまで居ないんじゃないか?という市場心理が働き、上昇に転じるものとされております。
こちらもネックラインは1つ目と2つ目の高値を結んで形成され、このラインを突き破ると大きく上昇する(傾向にあります。)
完全に運で株を買わない
これらのようにこれまでの長い歴史の中である程度パターンがあることが分かっているため、利益を上げられる可能性を上げることができるのがチャートパターン分析です。
今回は雑談も多くなってしまったためここまで。
次回からは残りの酒田五法を紹介していきます。