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MBAの洗礼を受けるの巻

※この話は、MBAでマウントを取る話ではなく、アメリカで働きながら、自費でMBAに通っている30代女子(在米5年目)が、身体を張って、みんなに勇気と希望を与える記事です。なお、私が通うクラスは、社会人MBAクラスのため、留学生ゼロ、移民がほぼいない(いても、英語ペラペーラ)という特殊環境におります(なので、社費留学の人とも会えず、当たり前ですが日本人もいないクラスです…。3年かけて卒業します。生き残れるのか…!?)意識高い系の読み物を期待しているとガッカリします。ごめんね!​

ここまでのMBA関連イベントを簡単に振り返る

MBAの授業は、実際には10月から始まるものの、今までに2回のMixerと全体OrientationおよびIT Orientationが計1回ずつ開かれました。(コロナ下ゆえ、オンライン)

Mixerイベント:講師や地元有力企業を呼んで、講演を聞くイベント。その後、Break Roomというものを3回転ぐらいし、親交を深める。このBreak Roomでは、基本自己紹介させられるので、みんなに均等に時間が回るように配慮しつつ、早めに自己紹介してしまうのが吉!(ちなみに、この後、みんなの名前を覚えてLinkdin申請したりします。頑張ろう、コネクション!)

全体Orientation:MBAプログラムの概要と、チーム分け(MBAは基本チーム戦)が発表される運命のとき。大学によって異なるが、大体のMBAプログラムでは、チーム制となっていて、COREクラスと呼ばれる必修科目は、このチームでGroup Assignmentに取り組むことになる。たぶん、日本人が一番苦手で、一番気が重いやつ。

IT Orientation:その名の通り、メールのセット等教えてくれ、これによって、@XXX.edu(XXXは大学名)のメールアドレスをゲットすることが可能になる。このメルアドは、各種オンラインショッピングでのStudent Discountで必須となるので、早めにGETするのが吉!

授業開始前のイベントは、基本Voluntaryだけど、とりあえず出た方が良いです。今後の自分のためにも。(人数が少ないのもあって、確率的にここで知り合った人とチームになる可能性高)

課題どうよ?

MBAの授業は前述の通り、10月からスタートなのですが、参加が義務付けられているイベントを並べると、

8/末日 終日オリエンテーション、課題配布(2つ)

9/2週目 課題1 〆切

9/3週目 課題2 〆切

9/3週目 合宿(本来であれば3泊4日)

という怒涛のスケジュールが組まれ、8月末のオリエンテーション以降、

私の火曜日と木曜日のアフター6は無くなりました👋(そして、3時間ほどずっと議論している…)

それもすべては、チーム課題のためです。All for one, one for all…

ちなみに、この3週間で

本:合計160ページぐらい

ケーススタディ:2本(各15ページぐらい)

論文:3本(合計50ページぐらい)

の課題が出ました。なお、本は学校側から提供されるし、論文に関してもHarvard Business SchoolのライブラリーからフリーでDL出来る仕組みです。

ライフハックとしては、iPadの活用がおススメです!

PDFでダウンロードしておくと、分からない単語を一発で辞書で引けて、格段に読むペース上がります。

MBA 血の誓い

これは私が勝手にそう呼んでいるだけですが、課題1を簡単に紹介すると、Team Contractを作るという課題で、自分たちでルールを決め、それに対する罰則等も決める、という内容でした。

ただただ、こわっ!

そして、またの名をチキチキレース…。

その人がどういう価値観を持っているのか、チームメイトの人間性が良く分かるエクササイズになっており、さらには、自分で自分にプレッシャーを掛けに行くという、ドM以外の何物でもない行為であります。

メンタルをやられる

さて、冒頭でも申し上げましたが、「話す」「主張する」が苦手な日本人にとっては、チーム作業はかなりの負担となります。私はチームワークはこれでも得意な方ですが、やはり初対面となると、全然相手の表情、感情が読めず(しかも、Zoom。いまだに直接会ったこともない)最初はみんな牽制し合っていたのもあり、当初はかなり苦戦を強いられました。

前述の血の誓いに加え、チームのひとりが「ごめん!今日会議で参加が遅くなる!でも、自分のパートは一生懸命やるし、Joinしたら頑張るよ!」ってテキストしたら、みんなが既読スルーだったり(いや、みんな忙しいのかもしれないけど、他のは返事しているのよ…私は返事したけどちょっと怖かった…)「これ、自分も同じことされるの!?」と思うと、恐怖だったり

チームの女子が(まったく悪気なく、むしろheads-upのつもりだったとポジティブに考えているけど、たぶん言うタイミングが早すぎた。笑。)

「評価はPeer Feedbackだと思うわ。悪く思わないでよ」

※Peer Feedback:チーム間での相互評価。チームへの貢献度が評価される。多国籍チームにおいては、辛い評価を付けられる日本人多数。

と発言。このときばかりは、明らかに場が凍りついたと同時に、私のメンタルは臨界点に達しました。メルトダウーン!!

私自身、Peer Feedbackはどこで投入されるか分からないので、怯えていたことや、連日のミーティングからくる疲労、エッセー提出時のグラマーチェックで全然役に立てない不甲斐なさ、そして頑張るもののやっぱり発言がみんなの60%ぐらいに留まってしまうやりきれなさ等々、もともと低い自信が地の底まで落ちていて、非常に危険な状態だったのです。

みんなのお荷物になってしまってごめんね…。

然り、チームからそんな目が向けられているように感じたし、自分でも社会人MBAクラスの中では、金魚のしっぽや…って自覚あるねん…。つらっ…!

みんな、安心してね。これでも私、在米5年目だから。在米5年目でもこんな感じでヤられるのよ。1年目でこれを乗り越える人は、相当すごい人です。それだけでもProudして良いと思う!

メンタルやられたら、Facultyに行こう!

というわけで、メンタルが臨界点突破しそうになった私は、すぐにFacultyに連絡しました。なんとなくだけど、困ったときは、とにかく周りに顔を売った方が良いし、なんなら「こいつは問題児だ」と思ってもらった方が、自分が生きやすくなるだろうと考えたからです(問題児だからこそわかる、問題児としての生き方)

私、自信を失い中です、本当にMBAで良かったのか悩んでます…とは書いていないけど、まぁそれに近いことをまずはメールでしたためたところ、Directorからすぐ電話が掛かってきました。

そして、開口一番、

You are on the right path!

と。つまりは、みんな通る道なのよねー、とのこと。

大体の生徒が、Opening Residential前に圧倒され、酷い場合は泣きながら駆け込んでくるらしい。Director自身も、MBA卒業生で、最初はHow can I have everybody hear my voice状態だったわー、と体験談も交えながらの慰め方が、めちゃくちゃこなれていたので、おそらく一定数の生徒が駆け込んでくるのは、本当なのでしょう。

安かったCSULBはAdmissionもProgramも一人で回しているっぽかったので、たぶんここまでのきめ細やかなサポートって望めなかったと思うと、高いけど、高いだけのサービスはしてもらえている…と納得できました。

大学側も商売だからね、大事なカモが逃げ出さないように、ちゃんと面倒見てくれる。笑。

アドバイスは、これを乗り越えれば、どうにでもなるから、頑張れ!的なことに結局は終始するんだけど、とりあえず自分が今、チームで気を付けていること、率先してやってるポイントを伝えたら、お墨付きをもらったのと(これの良いところは、たとえチームメイトがあいつ使えない、とチクったとしても、私自身は問題意識を持っていて、何か改善しようと取り組んだ、とアピールできることにあります。賛否両論あるとは思うけど、こうやって、予防線を張っていくことも生きていくうえでは、大事だと思う。正攻法が、毎回正しいとは、限らないから…)

Peer Evaluationに関しても、成績には全く関係ないことを確認。ひとつ安心できた…(なお、GPA3.0切るとアウト、さらに3.2キープしないと奨学金が貰えないので、こちとらも必死なんですよ…)

ちなみに、Directorはチーム内でのコミュニケーションにおける魔法の言葉を教えてくれたのですが、実はこれ、私が日常的にチームで発している言葉で、その一致が少し私の心を軽くしてくれました。

今日は、その魔法の言葉で〆たいと思います。

Anything else I can do for you?

それでは、皆さま!私、明日から合宿頑張ってきます。

ちゃお!


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