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等身大の「ヒーロー」としての大沢瑠璃乃【蓮ノ空感想文】
活動記録17話『ルリ思う。』を見終わった時に感じたことがあります。それは僕がスクールアイドル・大沢瑠璃乃が好きであり、今や大切な推しであるという「想い」です。
蓮ノ空の2ndライブが迫る中で、自分の中への彼女の想い=どれだけ自分がルリちゃんに惹かれているのかをふと言葉にしたくなりました。
このブログをきっかけとして、そんな自分の「好き」を言語化したいのと、ルリちゃんってこんなに魅力なスクールアイドルなんだよっていう彼女の魅力を発信していきたい。その上で、これからも蓮ノ空を応援していく中で大沢瑠璃乃推しとしての「初心」になるような、そんな自分にとっての所信表明みたいなブログにもしたい。
既に想いが溢れそうですが、要はどれだけ僕が大沢瑠璃乃というスクールアイドルが好きで好きで仕方ないかを伝えたくて、そして、そんな彼女の魅力に出会わせてくれた活動記録17話『ルリ思う。』がいかに僕にとって大事なエピソードなのかという「想い」も込めたブログになれば良いなの気持ちで書きます。
さて、そんな17話ですが、初めて見た時にとっても難しいエピソードだなと感じました。ルリちゃんとめぐちゃんのケンカから始まって、それがシャッフルユニットの企画に繋がり、結果的にみらくらぱーく!の結束力が高まって、とあらすじ自体は簡単にまとめられます。
でも、ルリちゃんとめぐちゃんのケンカの根本にあるものは意外と複雑なんじゃないかなと思うんです。それはあらすじみたくパッと言葉にはできなくて、色々な想いが絡み合っている。その複雑さを考えるきっかけになるのが、「世界中を夢中にさせる」という言葉です。どうやって「世界」を夢中にさせるかの方法もそうですが、そもそもこの「世界」をどう捉えるかに注目したいです。
なぜなら、2人の掲げている「世界中を夢中にさせる」という目標は変わらないはずなのに、ルリちゃんとめぐちゃんが見ている「世界」が全然違うからです。そう、同じ「世界」を見ているようで、そこで見えている「景色」も、そこで感じる「気持ち」も全然違うんです。
加えて、他のユニットに比べて、このるりめぐは単に同じユニットの仲間というだけではなく、幼馴染であるのも影響しているはず。付き合いの長い幼馴染だから言葉以上に分かり合えているものだ、そんな言葉にしなくても分かり合える関係性であり、そんな関係にこの17話まで向き合ってこなかったことも、ケンカに繋がってしまったのだと思っています。
先ほども書きましたが、同じ方向を見ているようで、そこで見えている「景色」も、感じている「気持ち」も全然違った事にやっと気付いて、でも、でも分かり合えているはずだからと思いたい気持ちが、どんどん2人を焦らせる。そして、仲直りするどころか、気持ちのズレを生み出していく。パート1で意見が対立した時の2人の心境を想像するとこんな感じだったのかなと思います。
実際、17話の後半でルリちゃんも「世界中を夢中にさせる」とはどういうことなのか?という壁にぶつかっていることも分かります。
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世界中を夢中にするって、めぐちゃんと約束して...... そのやり方を、ちゃんと考えたことなかったやって思って。
ここまで17話でのケンカの理由を整理してみましたが、その上でルリちゃんとめぐちゃんにおける「世界中を夢中にさせる」という言葉の捉え方について考えていきます。
まず、めぐちゃんにとっての「世界」はルリちゃんを含んだ「世界」だと思います。誰かと一緒にいるとバッテリーが切れてしまうルリちゃんを支える意味が彼女の中では「世界中を夢中にさせる」という言葉の中には含まれている。そう、「世界中を夢中にさせる」とは自分を応援してくれているファン=めぐ党を夢中にさせると同時に、「私がルリちゃんを守らなくちゃ」という意識が働いているのだと思っています。
それがポジティブに働いたのが、みらくらぱーく!結成のエピソードです。1人でステージに立とうとするルリちゃんを助けたいと駆けつけためぐちゃんの行動原理はそんな意識が支えていたのだと思います。
ですが、今回はそれが上手く機能しなかった。というよりかは、当然めぐちゃんが成長している中で、ちゃんとルリちゃんも成長している訳で。「世界中を夢中にさせる」ために何ができるのかをルリちゃん自身の中で考える中で、めぐちゃんに支えられていた「私」を超えて、1人のスクールアイドルとしての「私」と向き合い始めていたんです。
そんな中、シャッフルユニット企画、そして、綴理との時間を通じて、「私」にとって「世界中を夢中にさせる」とはどういうことなのかをルリちゃんは掴み始めます。
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もしも、今楽しいことが何もなくて、なんにもする気が起きない子がいたらーー誘ってあげて欲しい。声をかけてあげて欲しいんだ。ルリたちのライブを、見に来てって。配信画面を開いて、ってさ。
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『大丈夫、全然疲れないから。嫌な思い出なんて、ひとつも残さない。ルリたちが、ちゃんと楽しい思い出にするから、任せて』
この寄り添う姿勢、そして楽しいと感じられる場所を作ることがルリちゃんにとって「世界中を夢中にさせる」ための方法だと思います。これは彼女にしかできない唯一無二の方法なんです。
そんなルリちゃんの言葉を借りるだけでも十分伝わるものはあると思いますが、より分かりやすく伝えたいので1つ例を挙げさせてください。
学校の教室をイメージして欲しいのですが、その中に1人ぼっちで過ごしている子がいるとします。その子は教室の片隅にいてクラスメイトの会話の輪に加わりたいけれど、加われないでいる。でも、きっとルリちゃんならそういう子に気付けると思うんです。「こっち来て話そーよ!」とか「ルリもみんなと一緒にいるの疲れちゃってさ……」とか、ススっと近寄ってきて、優しく手を差し伸べるだろうなって。そして、教室の中で誰1人寂しそうな子がいないように頑張ろうとする。
それは、教室という「世界」の中でかき消されてしまいそうな声を拾い上げようとする姿勢とも言えると思います。きっとその感覚を彼女は活動記録17話の中で掴んだのだと思います。
また、彼女は誰かと一定時間を超えて一緒にいると充電切れを起こしてしまうという個性を思い返すと、それは「世界」の片隅まで目が届いてしまうような気遣いに自分の心がキャパオーバーしてしまうからというのもあると改めて感じました。
やっと自分なりの「世界中を夢中にする」方法を掴んだ彼女はメグちゃんに伝えます。
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いえー、って叫んだ時に、いえーって返せる子たちも居るし、返す気分じゃない子たちもいる。色んな子がいるんだ。
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ルリ、分かったんだ。世界中を夢中にするって言うのはさ。俯いてる子ひとりひとりに、顔を上げて笑ってほしい。
そんな想いの結晶が『Colorfulness』なんです。この曲の中で、2人は「君」に呼びかける。シャッフルユニットのライブで配信を見てくれた「あなた」に、これから先のどこかで出会う「誰か」に呼びかけていたように、「世界」の中で、自分の「色」を見つけられない「君」と一緒に探すように優しく寄り添う。そして、探す中で感じる痛みも優しく一緒に受け止めるんです。
君はどんな色が好きなの?
どんな色で夢を描くの?
同じものは一つもなくて
どれもみんなステキだよ
もしも 遠い場所でも 寄り添えたら
チクリ ハートの痛み 分けあえたら
ほらね 鮮やかな風が吹くよ
落ちてゆく涙を 拭うように
そんな寄り添う気持ちは楽曲だけじゃなく、衣装にも表れていると思います。
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他のシャッフルユニットに比べて、るりとゆかいなつづりたちは私服っぽい衣装なんですよね。そんな姿には、スクールアイドルとして確かにステージには立っているんだけど、でも手の届くところにいる、気付いたら横で寄り添ってくれるようなちょっと不思議な近さを感じさせます。
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加えて、ルリちゃんがメガネをかけているのにも注目したいです。活動記録の中で言えば、部屋にいるシーンなどオフを感じさせる場面でメガネをつけていることが多いですが、これにも意味はあるのかなと思っています。それは、あえてオフの時の「私」としてステージに立つ事で、スクールアイドルではあるけれど、「君」のすぐそばにいるよという心の距離を縮めたい、そんな等身大の「私」であろうとした想いもあったのかなと。
ここまで活動記録17話を振り返りながら、ルリちゃんにとっての「世界中を夢中にさせる」の意味と、僕がどれだけ彼女に惹かれるかを語ってみました。冒頭に書いたように少しでもルリちゃんが好きという僕の気持ちと、魅力的なスクールアイドルである事が伝わっていたら幸いです。
ようやく自分なりの「世界中を夢中にさせる」方法を掴んだルリちゃんが、今度はスクールアイドルとして「世界」から溢れてしまいそうな誰かを救うのだと思います。そんな着飾らない等身大の「ヒーロー」であり続けるルリちゃんが僕は大好きです。
そして、活動記録17話『ルリ思う。』にはそんなスクールアイドルの「始まり」を感じるから僕は大好きなんです。
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言葉にできなかったこと、今なら伝えられる気がするんだ。
ルリはーースクールアイドルだから。