それでも「夢」を追いかける人たちへ
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブが3ユニットそれぞれで挑むラブライブ!の北陸大会が気付けば、来週の28日ともう目の前に迫ってきた。
正直、今の感覚としては、画面越しの出来事なはずなのにどうしても28日の北陸大会の結果とその先をあーでもないこーでもないと考えてしまう「当事者意識」がとっても強いのだ。
今回の大会でどのユニットが勝ち、負けるユニットが出てくる。もしくは、どのユニットも勝ち残れない可能性もある。地区大会の時のように、どのユニットも突破!みたいな誰もが笑って終われるハッピーエンドはきっと待っていない。同じ志を抱きながら、それぞれに抱えた問題を乗り越えて、ここまで歩いてきた「軌跡」を僕らは知っているから、同じスクールアイドルクラブの中で「勝者」と「敗者」という仕方のない優劣が生まれてしまうことがかなり苦しかったりする。
それでも、そんな苦しみや悲しみを分かった上で、彼女たちはそれでもユニットで出場する道を選んだ。
先日に公開された最新の活動記録で僕と同じように、この北陸大会では蓮ノ空女学院として出場して、みんなで勝利を分かち合うことを花帆ちゃんは提案したけれど、それでも梢センパイは、あくまでスリーズブーケとして出場して、優勝を目指すのだと強く決意するそして、その前日のWith&MEETS配信でも、梢センパイはそれまでの穏やかな配信とはガラリと雰囲気もその表情も変えて、ラブライブ優勝の想いを語った。
なんだかこの2日間で自分の蓮ノ空というグループに向き合う気持ちが変わったような気がしている。
もちろん、これまで活動記録を追いかけてきた中で色々な彼女たちの頑張りを通じて、確かに梢センパイ、そして蓮ノ空のスクールアイドルクラブはラブライブ優勝を目指していることは十分過ぎるくらいに分かっていた。でも、僕自身、その中の気持ちを全然知らなかったのだと思う。もう少し噛み砕いていうなら、その気持ちの「温度」を分かっていなかったのだと思う。
ユニットとしてラブライブにかけるその想いはとても熱い。でも、ユニットで出場するということは、隣で同じように頑張るスクールアイドルを蹴落とす冷たさも必要になる。その冷たさは「非情」とも言い換えられると思う。さっき書いた勝者と敗者の優劣はそういう想像から来ているのもあると思う。
もしかしたら、ここまで感情移入する必要な無いのかもしれない。自分で書いておきながらな部分もあるのだけど、ただ楽しむだけならここまで書いたような感情は必要ないのだと思う。だって、そこに向き合うのはとっても苦しいから。
ちょっと話の間口を広げてしまうことになるけど、あくまで好きなものなのだから、楽しみたい角度で自由に楽しんだり、良い部分だけ摂取したりするのでも全然良いと思う。今回の北陸大会で言えば、この大会をきっかけにまた活動記録が大きく動いていくのは間違いないから、これからの展望とか、ここで披露された楽曲が今後の2ndライブで歌われる期待とか適切な距離を持って見届けるのもとっても楽しいと思う。
だとしても、少なくとも、ここ最近の活動記録とWith&MEETSであの温度を感じ取った僕としては、楽しさの先にある苦しみ、そこから生まれる苦しみも味わいたいと思っている。(もちろん、応援しているユニットが勝つ未来なのであれば、それはそれでハッピーで楽しいかもしれない)
本気で応援することってどういうことなのかはまだ分からないけれど、勝った瞬間の喜びだけじゃなくて、負けた瞬間の悔しさ、あるいは喜怒哀楽では括ることのできない複雑な感情すらも受け入れることが好きなものを本気で応援することの1つなのかもしれない。
いざ、北陸大会を迎えた時に自分がどのユニットを応援したいかと問われると、それはもうスリーズブーケを選びたい。蓮ノ空って魅力的なグループだな、ちょっと興味出てきたなと思ったきっかけがこのユニットだから。この曲が好きだからとか、このパフォーマンスが可愛らしいからとか、応援したい理由をいくつも並べて、自分にとってこういう客観的な理由があるからスリーズブーケに勝って欲しいんだと言いたい。でも、ここまで来ると、そういう細かい理由はいらない気がしてきて、もう「感情」で応援したいなと。
純粋にこの乙宗梢と日野下花帆の2人で結成したスリーズブーケが勝つところが見たい、2人がライブライブ!決勝で大きな花を咲かせるところが見たい。今はそれが彼女たちを応援する僕の「感情」だ。
蓮ノ空には魅力的なユニットは揃っているけれども、それぞれの「軌跡」を見届けてきて、自分の気持ちを寄せたくなったのが彼女たちだから、やっぱりスリーズブーケには勝って欲しい。今の気持ちとしてはそんなところだ。
と、ここまで書いてみたけれど、冷静に言うならちょっと感情を入れ過ぎているような部分もあるかもしれない。来週の北陸大会を終えた時に、自分の気持ちがここに書いたようなことと繋がるのかもしれないし、もしくは、考え過ぎてたかもしれないとちょっぴり恥ずかしくなるのかもしれない。
それでも、活動記録14話と梢センパイのWith&MEETSでのあの表情を見て、自分の気持ちが動いたのは事実だったから、こうして言葉にしてみた。それをこのブログで書いてきたことにまとめるなら、「本気で応援するってどういうこと?」なのだと思う。そして、28日の自分の気持ちはまだ全然想像できないけれど、今よりも確実に、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブを、スリーズブーケを、そして乙宗梢というキャラクターを好きになれている自分だけは想像できる。
どんな景色が待っているか分からないけれど、でも、スリーズブーケと描く未来だったら何でも受け止めたいと思う。そんな気持ちを胸に抱えて来週の28日を迎えたい。