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漫画感想:「金色のガッシュ!!2 page23」

まさかのコーラルQ参戦
心の力がつきかけた時にさらに敵の増援が現れ、絶体絶命のピンチだったガッシュと清磨。キッドの術が無いので復活もできない。そんな中でナゾナゾ博士は他の魔物の本の持ち主を見つけて連れて来ていたのだった。
…と言う展開で復活したのがまさかのコーラルQ。

「金色のガッシュ!!2」Page23より

コーラルQは前作「金色のガッシュ!!」においては単発のエピソードで戦った相手で、ガッシュと仲間になる事もなく送還された魔物なので、マイナー寄りのキャラクターだ。とはいえ「金色のガッシュ!!完全版」9巻のガッシュカフェ、「20周年ありがとうなのだ!ブック」のQ&Aコーナーなど、本編以外での出番をもらっていたりするので、作者お気に入りのキャラなのかもしれない。

「金色のガッシュ!!完全版」9巻より


「金色のガッシュ!! 20周年ありがとうなのだ!ブック」より


このコーラルQ,なかなか絶妙な立ち位置のキャラで、
前作の「王を決める戦い」で、ゾフィス率いる1000年前の魔物軍団に勝ち目が無いとしてガッシュたちの仲間にならなかった魔物だ。
他の魔物は全て敵だと考えて、仲間になれるとは信じていなかったということだろう。
それと対照的なのがナゾナゾ博士で、仲間を探すために世界中を回っていた。ガッシュの主要な仲間達(ティオ、キャンチョメ、ウマゴン、ウォンレイ)が本格的にチームを組むようになったのも、ナゾナゾ博士が彼らを呼び集めて来てくれたからだ。
グラブのモノローグからは、全作での戦いでの孤独感や、仲間と共に戦える心強さが見える。

「嬉しい事がある
以前の戦いは周りの魔物全てが敵だった
でも今回は違う
コーラルQの故郷を守る為 仲間や家族を守る為
魔物同士が協力する ヒーローチームだ!!
正義の味方になった僕の心の力をなめるなよ!!!」

「金色のガッシュ2!!」Page23より


コーラルQならではのコミカルな展開

清磨からは「ガッカリだよ!!! なんでお前なんだよ!!?」と言われてしまう。「ロボルク」で変身したのち、清磨とグラブが作戦を話し合っている間ブルーとヘムの攻撃を受けボコボコにされている。敵2体の猛攻を耐えているので偉いのだが、情けない悲鳴を上げながらボコられているだけなのでいまいちかっこよくない絶妙な塩梅のキャラだ。
すぐに弱気になったり調子に乗ったり乗せられやすかったりと単純な所は過去から全く変わっていない。

相手の弱点を見極め、反撃に転じる清磨

格上の相手の攻撃を弾けるタイミングで術を放ち、更に「ビーザム・ロボルガ」(2段ミサイル)に飛び乗って、ミサイルの爆破からザケルガの狙い撃ちに繋げる敵話の鮮やかさ。ワイグと最初に戦って以来敵の弱点の球がどこについているかしっかり確認している清磨の観察力が見事だった。これでローリング・ウィッチが倒せそうだが、博士とブルーは助かるのだろうか…?

今後の展開に関わってきそうなこと

今回、コーラルQが復活したことで、全作で仲間だったキャラ以外でも復活できるかもしれないという期待が高まった。マイナーなキャラにも出番があるかもしれない。
また、ナゾナゾ博士が本の持ち主を見つけてくれるという点も心強い。
ガッシュたちが次にどこへ行くかの指針になるし、突然の助っ人を出せる理由にもなる。
コーラルQには魔物を探知できるレーダーがあり、戦闘以外にも役立つ能力があるという点が大きい。仲間集めにおおいに役に立ちそうだ。

今回はキッドは登場しなかったが、やはり博士とキッドは再会して欲しいと思う。


#漫画感想 #金色のガッシュ2

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