園芸初心者のベランダハーブ3年
園芸初心者の私が、3年ベランダでハーブを数種類育てて見て、体験とおすすめのハーブを記載します。
ローズゼラニウム、ローズマリー、アップルミント、バジルの4種類を育てたことがあります。
0.準備
(1)苗
まず、初心者がハーブを育てるには苗がいります。100円位からホームセンターなどであると思いますが、自治体が半分関わっているような公園だと、丈夫な苗が安く手に入ると思います。私の場合は、兵庫県三田市に近い神戸フルーツフラワーパーク大沢で、100円苗を訪問のたびに買っていました。
(2)容器、土、肥料
苗を入手後、一回り大きい容器に植え替えます。
最初は、2Lペットボトル、牛乳パックの紙パックなど耐水性のある容器をカットし、底に水抜けの穴を開けるだけで良いと思います。
土は、2年目にアマゾンで培養土12L /420円で買いましたが、最初は身近なところで少量手に入れれば十分だと思います。
肥料はほとんど不要ですが、有機化成肥料300g/100円を3年間で使いました。
(3)ハーブの成長
・成長は、春と秋に生育旺盛です。
・真夏と真冬は成長止まるか、非常に遅くなります。
・春と秋に、挿し木で簡単に増やせれます。
・水を極端にやりすぎると根腐れし枯れます。
次に、育てたハーブ4種類をおすすめ順に書いていきます。
1.ローズゼラニウム
ローズゼラニウムは、ハーブの中でも圧倒的に成長が早く簡単です。写真がポット苗から3年後のローズゼラニウムです。
1m位の高さに、成長しています。直径15cm位の4Lペットボトルを切った小さな鉢でもこれぐらい成長します。根元に葉がないのは、真夏と真冬で下葉が落ちたのと、木なので上へ上へ成長するためです。
また、成長すると根元が木質化します。
姿が乱れたのと、これ以上大きくしたくないので、花が終わる梅雨前に、上の写真位の範囲で一気に剪定する予定です。剪定は、梅雨前と紅葉の少し前が一気に形を整えるチャンスです。
また、挿し木で簡単に増やせます。剪定時に切った枝を土に挿して置くだけで、根付きます。真夏と真冬だけは成長しにくいので、それ以外の時期で行ってください。
次の写真が、昨年の10月に挿し木し、半年後のローズゼラニウムです。半年で50cm位の高さになり、成長が無茶苦茶早いです。また、花も1年目からたくさん咲くのもおすすめのポイントです。
最後に補足です。
・水やりは控えて、乾燥気味
乾燥気味で管理と良く書かれていますが、水切れになると、葉がしおれて、下に垂れるのでわかりやすいです。鉢植えの状態にもよりますが、水やりは普通のような気がしています。
・使いみち
使いみちがあまり多くないのが 、もったいないところです。私は、お菓子などの空き箱に剪定した葉をほりこんで、家の各所に置いています。ネズミなどはハーブを好まないので、気持ち程度の効果の期待です
2.アップルミント
ミントも極端に成長の早いハーブです。また、挿し木で簡単に増やせます。
アップルミントを3月から5本ほど挿し木して、2ヶ月後です。高さ20cmほどまで成長しています。
上の成長が大きくなりバランスが悪いので、収穫を兼ねて上側を切り、下側の脇芽の成長を促す予定です。
最後に補足です。
・使いみち
アップルミントは、香りが穏やかなので、ハーブティーなど色々使えると思います。
・真夏と真冬に枯れる
唯一のデメリットですが、株が若いと地上部が真夏と真冬に枯れます。猛暑では下葉がかなり落ち、真冬では地上部が完全に枯れ、土の中の地下茎だけになります。そのため、真冬でも枯れない、ローズゼラニウムやローズマリーも合わせて、生育しておくのがおすすめです。
3.ローズマリー
公園に大きな株が植わっているように、株が大きくなれば、無茶苦茶丈夫です。地植えであれば、水やり不要、梅雨の時期も根腐れしません。また、真夏、真冬でも常緑の葉が見れるのもポイントです。
写真がポット苗から3年後のローズマリーです。このローズマリーは、半ほふく性です。
60cm位までの長さまで成長しています。直径15cm位の4Lペットボトルを切った小さな鉢でもこれぐらい成長します。また、成長すると根元が木質化します。
この程度まで成長すると、水をやりすぎても根腐れせず、非常に丈夫です。一点残念なのが、3年経っても花が見れなかった点です。株が大きくなりすぎたので、新芽を促し花を見る意味でも、大幅に剪定する予定です。
また、挿し木で増やすことができます。
次の写真が挿し木から1年半後のローズマリーです。
20cm位の長さに成長しています。若い頃は、特に成長が遅く、1年で2倍位にしか大きくなりません。2年目以降から急速に成長速度が早くなります。根元が木質化すれば、根腐れの心配はなく、丈夫な株です。
次に、3本挿し木して3ヶ月後のローズマリーです。
挿し木の注意点として、時期は春か秋が良いです。また、水挿しで根を出してから、土に植えるほうが成功率が高いです。
成長は遅いので気長に待つのが良いです。茎がフニャフニャで弱く、水をやりすぎれば根腐れして枯れる弱い状態です。もう少し成長を待ち、長い茎を剪定して、脇芽の成長を促します。
最後に補足です。
・使いみち
香りも非常に強く、料理でも臭み消しに使われます。魔法使いが出てくるような中世のファンタジー作品で、病の薬としてローズマリーが出てきます。薬っぽい香りが好みの分かれるところではあります。
・若い株は成長が遅く、枯れやすい
今まで記載しましたが、若い株は成長が遅く、根腐れしやすいことに注意が必要です。木質化するまで成長すれば丈夫ですので、そこまで成長を見届けてください。
4.バジル
成長が早く、次々たくさん収穫できます。ポット苗のままでも良い位です。料理に使っても良いし、焼酎に浮かべるとグレードアップします。ただし、5℃程度の低温に一度でもあたってしまうと一発で枯れます。そのため、毎年苗を買う必要があり、一季でやめて、写真がありません。
以上のように、ハーブは初心者でも簡単にできますので、試してみると良いと思います。