こばかなさんのグループコーチングを受けました
こんにちは、レタスです。
今日は先日デザインチームで受けてきた、こばかなさん(株式会社THE GUILDデザイナー)のグループコーチングについて書きます。
なぜコーチングを受けたか?と経緯を申しますと、デザインチーム渡部リーダーがこばかなさんのこちらの記事を見つけてDMしたところ、ラッキーなことに依頼OKとお返事をもらったため。(コンタクトしてみるものですね...!)
そしてもう1点、長らく温められているチームの課題に取り組むため。「デザインチームのミッションを決めたい、がどう手をつけたらいいかわからない...」と自分たちだけでは途方にくれていた問題を、今回のコーチングを機に前進させたいという想いから申し込ませていただきました。
※コーチングについては、こばかなさんのこちらの記事をご参照ください。
やったこと
今回は2時間の中でコーチングとワークショップがミックスされたかたちで進行していきました。
・テーマ決め、この時間でたどり着きたいゴール
・認識の一致
・現状の把握
・深掘り
・次回アクション決め
テーマを決める
今回のゴールは「デザインチームのミッションを設定すること」。そしてそれはチームのミッションであると同時に、弊社のミッションに沿うものであることも求められます。(弊社ではミッションを「存在意義」、ビジョンを「中期的Goal」、バリューを「価値観」と定義しています。)
決める対象も大きいし、何から紐解いていったらいいんだろう?という地点からスタート。当初はものすごく漠然としていました...。
認識を一致させる
歩き始める前にまずは足慣らし。そもそも「ミッション・ビジョン・バリュー」の定義や認識って、メンバー間で共有されている?と確認していきます。思考を積み上げるための土台を整える感覚でした。
ミッション・ビジョン・バリューを桃太郎のストーリーに例えてられていたのがわかりやすかったです。
準備ができたところで、いざ鬼ヶ島へ。
「デザインチームのミッションを設定する」とどうなるのか?を対話ベースで言語化していきます。
・デザインチームのミッションを決めたい
ーそれはなぜか?
・チーム感があるとどんないいことがある?
ーそれはなぜか?
・意思決定ができるようになる
ーちなみにどのように?
現状の把握
ところで、これまでにチームのミッションってまるっきり存在してなかったんだっけ?という問いが。実はそうでもないんです。あれれ...?
「デザインで変える」というミッションが既に存在していた!!
なんだって...
本来私たちが向き合うべき問題は「既存のミッションが浸透していないこと」ということが浮き彫りに。
「デザインチームのミッションを設定したい」という課題は、
「既存のミッションを作り直すか、変えずに浸透させるか」
に置き換わることがわかりました。
もちろんこのミッションが悪いというわけではありません。どちらかというとうまく共有がされていなかったことに原因がありました。弊社代表とリーダーの話したプロセスをメンバーが把握できていなかったり、日常でミッションを振り返る機会が少なかったり。
1からミッションを作り直すとしたらどうなるだろう?変えない場合は?についても意見を交わしました。
既存のミッションについて理解を深めます。
会社としては「デザイン経営」を取り入れたいが、私たちは凡人の集まりなのでまだまだCDOやCXOを果たせる力量がありません。そこでその役割もチームで取り組めば良いのではという考えがもとになっていました。
デザインチームにはビジネス視点が求められていたんですね。
→事業の意思決定に「デザイン思考」を取り入れたい
→現状ではできていない
→まずデザインチームから変わるべきである
→デザインで(まずは小さなことから)変える
深掘りする
じゃあなんでそれが浸透していないか?の理由を考えます。
「そもそもデザイナーって、何をする人?どんな人?」
の問いに対してたくさんアウトプットが出ました。
アウトプットされた言葉をグループ化してわかったのが、個人的なニーズと組織的ニーズが存在すること。そして現デザインチームでは、圧倒的に個人のニーズや目標に対しての言葉が多く出ました。
デザイナーとしてスキルアップしたいことや、次に取り組みたい事柄は比較的具体的に言語化されています。ですが、数値やビジネスに関する言葉は少なく、まだその視点や意識が十分に養われていなかったのでした。
組織で求められてることと、一人一人の気持ちに大きな乖離があることが明らかに。「見える化」って本当に重要だなと思いました。
本当の課題、ここにあり
「デザインチームのミッションを決めたい」を発端に始まったこのコーチング。こばかなさんのファシリテーションと対話に導びかれ、私たちの本当の課題は以下のようにまとめられました。めっちゃクリア。
・既存のミッションが浸透していないこと
・ミッションとメンバーの意識に開きがあること
・ミッションを自分ごと化(咀嚼)できていないこと
現実を目の当たりに(ずーん)
ちなみにですが、ここまでサラ〜ッと進んだように思われるかもしれませんが、これ、本当にこばかなさんのファシリテーション力ありきなんです。
弊社デザイン部の傾向として、意見を出していきながら「うーんほんとに思ってることこれだけかな?他にも出しきれてないこともあるかも?どうだろう?」ともんもんタイムが始まることがよくあります(...)。
「これでいいのかな?」の自信のなさが溢れている時間。
も〜〜そんな自分たちの癖というか、傾向を変えられておらずすごく情けないんですけど、こばかなさんはブレストのテンポが落ちてきたタイミングを素早く嗅ぎ分けて、次のアクションを促すファシリテーションや進行がすごくうまいなと思いました。
言葉が一定以上でたら、出てきたメモから次へ進めて行く。出てきた物に的を定めて次の手がかりを見つけていくプロセス。そもそもビジョンの設定やチームのあり方に正解なんてありません。迷う時間を長引かせるのではなく、そこにあるものの中から思考を掘り下げてどんどん具体化していく、といった誘導がすごかった...。
また、個人的に意外だったのは、「ミッションを作るというより、現状の脱却が課題なのではないですか?」など、必要な部分ではコーチ側も客観的に見えた部分をおっしゃっていたこと。コーチングってあえて意見を出さないものかと思っていたけれど、完全に聞き役に徹するのではなく、合間合間で案のたたきとなる意見も言ってくださるものなんだなと思いました。
見てくださいこの晴れやかな笑顔...
次回アクション
本当の課題がクリアになったあと、このコーチングでたくさん書き出した付箋やポイントとなる言葉を見つめ直しました。
今の私たちに必要なのは現状のミッション「デザインで変える」と個人個人の意識の乖離を埋めること。そして、「自分ごと」に捉えられるレベルまで咀嚼して落とし込むこと。
全体を振り返り、次回アクションはビジネス視点をもったデザイナーになるための道筋やマイルストーンをより明確にすることに決まりました。
とても密度が濃く、チームのモヤモヤがスッキリと晴れた2時間でした。
帰路、チームでカフェに寄ったのですが、余韻に浸り、現状こうだよね、ああだよね、といつになく会話が弾みました。
今回のコーチングを生かして既存メンバーも新メンバーも含め、チーム全体が成長できたら良いなと思います。自分でもコーチングを学びたいなと興味を持ち始めました。
長くなってしまいましたが、グループコーチングを受けての感想でした!