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JICA海外協力隊の合格に向けて(1日目)〜『ブータンの学校に美術室をつくる』を読む〜

JICA二次面接まで残り34日。
二次面接に向けて、青年海外協力隊の活動に対する解像度を高めるべく、協力隊員の著書をnoteにて記録していく。

記念すべき第一弾は『ブータンの学校に美術室をつくる』
平成22年3次隊 2011年1月~2013年1月に『青少年活動』の職種でブータンに派遣された著者が、ブータンの学校で『美術』科目の普及に奮闘する様子が綴られている。

それでは、活動の詳細や本書より得られた知見、自身の活動に活かしたい取り組みを下記より記述する。

引用
  1. 基本情報

    1. 本のタイトル

      1. 『ブータンの学校に美術室をつくる』

    2. 著者名

      1. 榎本 智恵子(平成22年3次隊 2011年1月~2013年1月)

    3. 出版年

      1. 2013年8月16日

    4. 読んだ日付

      1. 2024年12月10日

  1. 概要・主なテーマ

    1. 本の内容を簡潔に要約(100〜200文字程度)

      1. ほんとうの幸せとは?豊かさとはなんだろう? 幸福度世界一の国ブータンはどんな国なのか。青年海外協力隊員として活動した著者の、涙と感動の2年間の記録。これまでブータンについて書かれた本とは別の角度から、ブータンの文化、教育、人びとの暮らしを紹介する。(引用

    2. 青年海外協力隊の活動に関する具体的な事例やテーマ(例: 教育、農業、地域開発など)

      1. ブータンの学校で『美術』科目の開講

      2. ブータンの学校に『美術室』をつくる

  1. 学んだこと・印象に残ったこと

    1. 青年海外協力隊の活動で印象的だったエピソード

      1. 『美術』の科目自体に懐疑的だった(言葉を選ばずにいうと下に見ていた)教師や教頭に対し、最終的に「来年、君のかわりに、新しい協力隊員が来るのなら、かならずカウンターパートをつけるよ。そして、ぜひ普通学級でも美術の授業をしたい。」と言わせるほどに著者が『美術』の魅力を伝えた点。P.150

    2. 活動を成功させるために重要と感じたポイント(例: 現地の文化理解、言語力、信頼関係の構築)

      1. 相手コミュニティの受け入れ態勢の違いを認識しておくこと。はじめから仕事があって、現地の人に心待ちにされていたパターンは実際にはあまり多くない。→結果的に「私はいったい、ここになにをして来て、なにを残せるんだろうか」と迷い焦りを感じる。P.126

      2. 「おたがいに、ないものを補い合える対等な関係。「みんながハッピーになる援助。」これを見つけるのが、とてもだいじなことだと感じました。」P.133

    3. 自分の考えや経験と関連付けて印象に残った点

      1. 途上国支援に対する現実も把握すること。「ほしがっていないものを押し付けているのではないかという心配です。発展はしていなくても、現状に満足している途上国の人びとはとても多いように思えます。そこに突然外国人がやってきて、ああしろここしろといったら、気分がいいものではないだろうということも、容易に想像できました。変化をもたらすことは、時に変化を望まない現地の人との摩擦も生みます。その変化が発展につくす内容であったとしても、理解されるまでには、とても時間がかかるのがふつうです。」P.126, P.127

      2. このエピソードは、私のフィリピンボランティアの苦戦を彷彿とさせるものだった。所属団体の先輩方が、過去に環境教育の目的でゴミ箱を設置したが、結果的に使われずゴミ箱がゴミになった。これはまさに、外国人の無理矢理な美徳の押し付けが生んだ結果なのかなと思っていたから。

  1. 派遣されたら実践したいこと

    1. 本で紹介されていた活動を元に、自分が派遣された場合に取り組みたい具体的なアイデア。例えば、「現地の小学校で環境教育を実施する際、本書の〇〇の手法を参考にする」などの具体例を書く

      1. 現地の学校で動画編集のやり方を教える際、本書の『美術指導記録』の手法を参考にする。本書のように国から副教材として、発行の許可をもらえるかは分からないが、教科書を作れるように、編集ノウハウをまとめておく。

      2. 本書にある『美術の展示会を開催』したように、現地の学校で自作動画の発表会をしてみたい。

  1. 派遣後の展望に役立つ視点

    1. 著書から得た知見が、派遣後のキャリア計画(大学院進学や国際機関での活動)にどうつながるか整理。例えば、「本書で学んだ〇〇の経験が、帰国後の研究テーマや国際機関での実践に役立つと考えられる」

      1. 著書には派遣後のキャリアに関する記載はない。ネット上には、2015年度から3年間、長野デスクの国際協力推進員として働いてた模様。(ソース)(国際協力推進員とは、「地域のJICA窓口」として、JICAの国際協力事業の支援、広報啓発活動事業の推進及び地方自治体・地域国際化協会等が行う国際協力事業との連携促進等を担当します。地域とJICA、地域と世界を結ぶパイプ役として活動します。ソース))

      2. このことから、派遣後にJICAの契約社員として働く道があることが分かる。

  1. 自分の価値観や活動方針との関連

    1. 読書を通じて再認識した自分の価値観や信念

      1. 「ボランティアなら、英語が堪能なアメリカやヨーロッパの人間をよべばいい。英語の苦手な日本人がそれでもよばれるのは、日本人しかできないことがあるから。勤勉なことは、ほかの国のボランティアにはまねできない。」P.140, P.141 この協力隊員の方は、現地語で授業するほど努力し、学校からの厚い信頼を獲得していた。

      2. 他の協力隊員の方は、食事やパーティーなどの誘いに喜んで参加し、さまざまな分野に、友だちの輪を広げた結果、展覧会の会場探しや作品集めにも繋がりイベント成功を導いた。

    2. それを活動にどう活かしたいか

      1. 食事やパーティなどに積極的に参加し、現地の方と交流する場を多く持つことで、最短で言語の習得に努める。そして、現地の方と厚い信頼関係を築き、より良い環境を共に作る。(コミュニケーションによる食い違いはなくせるように。)

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