財務・会計

ファイナンス I

【DCF法などによる企業価値の算定】

企業価値=FCF1/(1+r)^1 + FCF2/(1+r)^2・・・※永続的に続く。
※FCF=フリーキャッシュフロー r=加重平均コスト(WACC)

フリーキャッシュフローとは、そもそも何か。
FCF=税引後営業利益+減価償却費ー運転資金増加額ー投資額
※税引後営業利益=営業利益×(1−税率)
※運転資金(運転資本)増加額
 運転資金=売上債権+棚卸資産ー仕入債務
 運転資金増加額=当期運転資金ー前期運転資金

営業ベースである理由は、資金提供者である金融機関等(債権者)と株主の取り分を考慮するためである。経常利益であれば、営業外費用(支払利息)を控除しているため、株主の取り分しか考慮しないので企業価値を算出できなくなるため。

【株式価値の算定】

問題29より。負債価値は、負債利子を負債利子率で割引いいて求める。
負債価値=負債利子÷負債利子率

株式価値=税引後当期純利益(営業利益+営業外収益ー営業外費用)×(1ー税率)÷株主資本コスト

【FCFに基づいた企業価値】

フリーキャッシュフロー(FCF)は下記算出式により算定する。
FCF=営業利益×(1ー実効税率)+減価償却費ー運転資本増加額ー設備投資額
減価償却費と設備投資額が同額の場合、運転資本は増減しない事を考慮しFCFを求める。

例)FCF=営業利益100円×(1ー実効税率40%)=60円

企業価値を求める場合、ここで求めたFCFを加重平均資本コスト(WACC)で割引くことで求められる。

例)企業価値=FCF60円 / 加重平均資本コスト○%

ファイナンス II

【オプション取引】

オプション取引とは、『所定の期日または期間に、原資産(株式や通貨など)をあらかじめ定められた価格で買う(または売る)ことができる権利』を売買する取引。通常オプションを購入する場合は、オプションの売り手に対して、オプションプレミアム(オプション料)を支払う。

オプションの種類
・コールオプション
コールオプションの所有者は、満期日の原資産価格が権利行使価格を上回った時に権利行使をし、原資産価格と権利行使価格の差の利益を得る。権利行使価格を下回る場合は、権利を行使せずオプション料のみの損失となる。

・プットオプション
プットオプションの所有者は、満期日の原資産価格が権利行使価格を下回っていれば権利行使をし、原資産価格と権利行使価格の差の利益を得る。権利を行使しない場合の損失は、コールオプションと同じになる。

輸入業者の場合 
・コールオプションを購入する。
・ドル建ての場合 円高ドル安→利益増 円安ドル高→利益減

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輸出業者の場合
・プットオプションを購入する。
・ドル建ての場合 円安ドル高→利益増 円高ドル安→利益減

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