掛け値なしに垣根なし by サンライズ前田
どうも皆様こんにちは。「レッツ!ニューイヤーフェスティバル」
クリスマスステージ司会のサンライズ前田です。
今年も相模湖での素晴らしき3日間が開催されるということで誠にめでたい。
開催にあたってコメントを、ということで僭越ながら僕なりの思いを書かせていただきます。
僕の相模湖デビューは2019年なのです。
それまで長年にわたって開催されていた「勝手にウッドストック」に憧れを抱いていたものの『出演者として行きたい』という妙ちくりんな自尊心が邪魔をして、モタモタしていたらその幕を閉じてしまった。
憧れの相模湖がモヤで霞んでゆく、、、と思ったらハッチさんが居抜きで引き継いだというではないか。しかも自身のバンドに出演オファーをいただいて、それはそれは嬉しかった。
更には司会の大役までいただいたものだから光栄である。と同時に、相模湖初心者である自分が受け入れてもらえるのだろうかという小さな不安もあった。
そんなこんなで参加した2019年の「ニューイヤー勝手フェスティバル」。
ボートに揺られてみの石滝キャンプ場に渡るとトンカントンカン準備の音が聞こえてくる。
頭にタオルを巻いてトンカチを振るい、ステージを設営しているこの人たちもお客さんだというのだから驚きだ。
僕も一緒になって設営に加わるとみんな当たり前に受け入れてくれる。新入り扱いでもなく、過保護でもなく、当たり前に仲間なのだ。
僕が抱えていた小さな不安や妙ちくりんな自尊心などどうでもよくなるほどにフラットな空気がなんとも心地よい。
その雰囲気は翌日たくさんのお客さんがやって来ても変わらない。
当然誰もが知り合いなはずはないのだけれども、他人ではない。みんな相模湖に集まった仲間なのだという空気が流れている。
思い思いに音楽を楽しみ、語らい、食べ、飲む。
演者もお客さんも垣根なし。
ボートに揺られて渡ってくれば皆等しくこの町の住人なのだ。
緩くて和やかで自由な雰囲気最高ね。
ハッチさんの確固たる理想やポリシーが絶妙なテキトーさで具現化されたこの町はまさに「イジワルのかけらもまったくない」のだ。
更に言えば、音楽のかけらはそこら中にある。
いや、かけらどころではなく最高の音楽が三日三晩溢れているのだ。
誰かの歌声を聞きながら眠りにつき、誰かのバンジョーの音で目を覚ます。
誰かがこしらえてくれたオニギリを頬張って、誰かの隣で歯を磨く。
そうして僕は持ち場へと向かうのだ。
この町自慢の音楽を紹介するために。
僕が誰でも、キミが誰でも、大したことじゃない。
妙ちくりんな自尊心は湖に沈めてしまおう。日々の憂鬱はキャンプファイヤーで燃やしてしまおう。
音楽と自然に身を任せ、愉快で平和な時間を過ごしましょう。
「レッツ!ニューイヤーフェスティバル2024」
相模湖みの石滝キャンプ場でお会いできるのを楽しみにしております。