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研修医music 空白の期間

音楽の趣味はあいまいです。
夫や息子がマニアックな音楽愛好家なので口をださないようにスルーしています。
流行っているもの、聞きなれているものが好きです。

時々20世紀の流行歌を聴いています。
でも全く記憶にない空白の期間があるのです。
その一つが卒業後2年間の研修医期間です。

研修医時代 空白の2年間

ジャニーズで言うと光ゲンジ、知らない。
以前忘年会でみんなが知っている歌をリハ部で一緒に歌うという企画がありました。
「ガラスの10代」?
サビは聞いたことがあるような…という感じ。
この曲が発表された1987年3月に大学を卒業し、研修医としてそれなりに忙しく働いたため音楽番組を見る余裕もなかったのでしょうか。
まだ、固定電話の時代で重症患者の受け持ちになるとお布団を電話の横に引っ張って来て寝ていました。
1年目は大学病院、その後半年市中病院へ出張して、2年目の後半は麻酔科ローテートでした。
母校の麻酔科は当時かなり効率よく教育され半年で100例くらい麻酔を担当したように覚えています(最後の数例は心臓の手術の麻酔でした)
1日2症例x4日間x24週間 ですと192症例になるので最初の1か月はおそらく見学だったのでしょう。

不思議と忙しいからいやだとかダメだと思いませんでした。
目の前のことを淡々とこなしていく感じで、新しい知識やテクニックの習得に追われていたのかもしれません。

大人の世界がわからずにやっちまった体験としては
1.美容院の予定が入っていたので先輩の飲み会を断り時間通りに帰宅⇒その後誘われなくなった
2.参加した飲み会では、先輩医の指導に泣いている同僚(女性医師)を慰めようとしめのおにぎり(私の大好物でした)がこれから出るから食べようと話した⇒彼女は私が泣いているのにおにぎりのことばかり話して怒っていました
3.麻酔科研修中に、スキーに行って耳がしもやけになり約2週間聴診器が使えなくなった⇒ほかの科からローテート医師に呆れられた。その先生はその後エライ地位に昇任されました

music空白期間は余裕がない期間と思っていましたが、楽しい?思い出はいくつもあるのですね。
4月から新しい生活に入る初期研修医の先生方にエールを送ります。
医学と大人の習慣はどちらも時代で変わります。
失敗も楽しい思い出に変えてのびのびした研修医期間を過ごしてくださいね。

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