アラカンおしゃれ事情~昭和のスリーピースのレトロを楽しむ
KIMIJIMAというブランドご存じでしょうか?
昭和に君臨したデザイナー君島一郎さんのブランドです。
私が小学校のころ、横浜元町のブティックに母がよく寄っていました。
そして学校の行事にはKIMIJIMAのワンピースを着ていました。
いわゆる高級プレタボルテ。おあつらえでなくその場で購入して帰ってこられるのが、医師として忙しい生活を送っていた母のスタイルにマッチしていたのでしょう。
安いものではなかったと思います。
丁寧に着て、大切にタンスの中に保管されていたものを母が自分ではもう着ないからと見せてくれたの20年くらい前でしょうか。
実は私もいらないと思ったのですが、母の熱意と絹生地のさわり心地に惹かれて、スリーピースを一組いただいてきました。
長そでのブラウスと細かいプリーツスカート、そして同じ柄のジャケットの組み合わせです。おそらく昭和40年代のもの。
さすがにジャケットは着たことはありません。
ブラウスは数年前に普通のスカートと合わせて忘年会に着て行ったところ若い看護師さんに「可愛い♡」と褒めらる嬉しい経験をしました。
そして今年、スカートも着られる気がして、先日母の病院に着ていきました。
感染対策で面会できるわけではないけれど、何かスピリチュアルなつながりを求めて、装い、母には靴下とお手紙を差し入れしました。
着物には何かが宿ると言われますが、洋服もアンティークになってくるとそうかもしれません。
はやりすたりのその上に、上質のものがあります。
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