新しい薬をつくるの裏側 創る側編
写真の薬はマカロン風、可愛い。内容とは関係ありません。
今日はまず、創る側から
新しい薬をつくるのは大変だ みんな思っている。
全く新しいものを創っていくのはそれはそれは難しく、幸運も必要になると思います。(ノーベル賞受賞者が自分の幸運を話すのはこのため)
宝くじ以上の幸運が必要。
そこで、今もっとも行われている、新しい薬の作り方は、『今まで既に使われている薬の意外な効能を探す』です。
現代では今使われている薬の副反応、効果を分析して、全く別の疾患や症状に対しての治療に効果があることを見出すというやり方があります。
新薬と言っても、人間の体に対しての安全性はある程度確保されているので、研究の期間も短縮されますし、いいことづくめ。
でも、別の疾患に効果があることで、別の名前で販売、処方される価格は今までの同じ成分の薬より高価になります。(研究費がかかっていることもある)
例としては もともと、てんかんの薬であるゾニサミドは現在ではパーキンソン病の治療薬としても広く知られるようになりました。
生理学研究所の記事より
https://www.nips.ac.jp/release/2015/05/post_294.html
しかも、日本で開発された薬です。
ゾニサミドがパーキンソン病にもたらす効果は、脳神経内科医の村田美穂医師らによって発見されました。
村田先生は学会で講演をうかがう機会があったのですが、中止になり、残念に思っていました。
2018年に60歳という若さで亡くなっていたのです。
さて、次回は治療を受ける側からの内情をお伝えします。