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女性医師支援は特別ではない

第5回日本リハビリテーション医学会参加中です。
男女共同参画のシンポジウム、教育研修講演がありました。

人手不足とは悲しいもの。誰かが頑張らないと仕事が終わらないし、新しく入る研修医や医師が戦力になるまでは期間がかかります。

支援にはシステムで対応したい、個別で対応していては上司や同僚医師が潰れてしまう。

かつて、私が一人医長でとある病院で働き、妊娠した時に手伝ってくれたのは、先輩の医師でした。男性医師も女性医師もいました。卒業して、6年目、同学年や後輩はまだ協力するには自由度がなかった。

妊娠がわかって、代わりに当直してくれたのは、別の大学の先生でした。毎週一回当直で、他に月一回土日の当直でした。

その後、切迫流産になって、大学病院に戻ったのか、大学病院に戻ってから切迫になったのか覚えていません(トホホ)その時、手伝ってくれた先輩には感謝の意しかありません。今でも胸が熱くなります。

働いていた病院に残る選択肢はなかったので、全く仕事をやめて夫の扶養になるか、大学の医局に戻るしかありませんでした。大学に戻れたおかげで、大学の職員としての医療保険が使えました。
今は大学で有給を取るのが問題だなんていう方はいないでしょう。

当時は、直接言われたわけでなく、同じ学年の医師からそれとなく指摘されました。
言い方は医局が人が足りなくて苦労しているというような形でした。

でもそれでも、慣れない子育て、仕事から離れてしまうことの焦りを感じていた私は、傷つきました。

つまり、組織の中で、医師は人手なのです。
病院に来て働いてくれて、一人前。事情があって働く時間が減れば、半人前。
お休みしてしまえば、ゼロ。

出産後復帰まで、大学のお給料をいただいて、私の場合は上手くいきました。

この話はまだ続きます。

書いてきて、これは医師だけの問題ではないし、女性だけの問題ではなく、人手不足な働く場所の問題と考えています。
ダイバーシティー、男女共同参画で女性医師は特別ではありません。
同じ経験している人は他にもたくさんいます。権力はなくても、たくさんいるそこに、希望を感じています。

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