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おーい でてこい 現代版『捨てる』を考える

先週、実家で両親の靴(かびている、靴箱に入ったままのふるいもの)を25足くらい捨てました。
父の靴は重い。母の靴はおしゃれなブランドもあって迷いましたが、時間があるときしかできないと思い切って捨てました。
気力体力が若いころより低下している、高齢者が自分たちだけで家にあるものを片付けるのはほとんど無理なんです。

この次行くときは、傘を片づけます。
これも25本くらいあります。
傘はいただき物も多いですよね。
車生活だった両親がなぜこんなに傘を持っているのか、ため息がでます。

この前のプチ断捨離ではボールペン80本くらいでてきました。
最初は捨てていましたが、母と書き試して、使えるものは玄関に置いておきました。

今回の傘ですが、正しいやり方で廃棄するのはかなり難しい、手間がかかります。

骨組と布部分を分けていただき、骨組が金属製である場合には長さにかかわらず週1回の「小さな金属類」として、金属以外であれば週2回の「燃やすごみ」としてお出しください。
 また布部分は「燃やすごみ」として出していただくようお願いしています。なお、事業所から出るものは、家庭ごみの集積場所に出すことはできません。

横浜市のサイトより引用 
⇒年よりにはできない技でしょ。
電車に乗って忘れた風を装って捨ててきたい…

愚痴になりますが、その両親の家に自宅に収まらなくなったブツを持ち込む身内あり。
自分の家は狭いからと捨てられないものを実家に持ち込む。
その家族によって今でも、実家のものは増えて行っているのです(悪夢~)

星新一のショートショート「おーい出てこい」を思わせるホラーです。
名作集ボッコちゃんに掲載されています。
わたしが、読んだのは小学生の時。作家は今の飽和と無責任を暗示していたのでしょうか。



さあ、今は元気な60~70歳代の方へ
捨てるときのことを考えて、買ったりもらったりしましょう。

私は関係ないと思っている30~40歳代の方へ
ご両親の家に訪ねてみてください。
小学校のころの成績表、作品をとっておいてくれるやさしいご両親なら、今から少しづつ自分に必要なものは何かを考えて、一緒にかたづけていくと私のようにはなりません。

実家は大きな穴ではありません。
モノは処分しない限り無くならないのです。
たとえ持ち主がいなくなっても。




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