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杖は先っぽのゴムがいのちです

普通の杖を突いているご老人、その杖で転びやすいのはな~ぜ?

答えは
杖の先(地面につくところ)にあります。
杖の先ゴムのことを石突と言います。
そのゴムです。
杖を持ちあげて逆さから見てみるとほら、ゴムがすり減って、ツルツルになっていませんか?
滑り止めのみぞがすり減って亡くなっていませんか?

外来では、つるつるの先の杖を巧みに用いて歩行されてくる方がいます。
この杖はいつから使っていますか?と尋ねると
「母のです」、「亡くなった義父のものです」とお話される方の多い事。杖なんかつきたくない!杖を買いに行くなんて年寄りっぽい。
アッ、年寄りが使っていた杖があった~便利そうだから使ってみよう。
と年季の入った先代の杖を使いまわす方は結構多いです。

それでも良いんです。でも先っぽの石突ゴムはぜひ新しい石突ゴムに変えてください。
新しくすると地面が吸い付くようで、しっかりします。
これが本当の転ばぬ先の杖。
ツルツルのゴムでは骨折を招いているようなものです。

杖は先っぽのゴムが命
簡単に交換できます。
介護用品店やインターネットでも先ゴムを売っています。

そして杖の長さは、自分の腰より低め、股関節くらいの高さです。
背骨の曲がり方にもよりますが、姿勢をよくして杖を突くにはあまり長すぎない方が良いですね。

もう一度いいます。
杖は先っぽのゴムが命。

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