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インタビューはするヒトされるヒトどちらを表しているか?

私は現在、文化人類学者の磯野真穂先生のセミナー『聞く力を伸ばす』を受講しています。
内容はエスノグラフィックインタビューについて
エスノグラフィックインタビューとは文化人類学的な対話、対話を通した発達・創造型インタビューといわれます。
インタビューする側、インフォーマント(インタビューされる人)の間の対話。
質問もインタビューする側でなく、インファーマントからでてくる対話の中から浮かび上がってくる感じです。
そして魅力的なのはインタビューする側にも学びがある。

日本リハビリテーション医学会の元RJNでは『達人の流儀』というカリスマ的なリハビリテーション医学エキスパートへのインタビューを行っていました。
私は初期のメンバーでインタビューに関わっていました。
特徴は若い医師が、インタビューを行うというところです。
リハビリテーション科医師は全国にもまだまだ少ないので、大先輩、メンターとなるような医師の合うチャンスは所属している医局以外に少ないのです。
達人な先輩たちも、直属の部下ではない若い医師たちに自分の経歴や仕事への取り組み方を話すのは楽しそうでした。
リラックスして思わぬ本音が飛び出すことも。

このインタビューをお手伝いするときに、エスノグラフィックインタビューがわかっていればもっと達人たちの心の中に入れたかもしれないと気付きました。
成功した人への型通りの語りに誘導していた自分を反省しています。これをTranslation Competencyを強要していた…
実際、私が司会をした会は、サクサクと進んでいましたが、どの先生も同じような成功者に見えるのです。
本当はそれぞれの方の仕事や背景があったはずなのに。

現在も学会のHPから誰でも読むことができます。
リハビリテーション医学という比較的新しい分野をどのように切り開いたか?達人たちの人柄はインタビューにあふれています。
興味のある方はこちらからどうぞ。


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