見出し画像

入所、入院中の家族に会いたい  私は行動を始めます

骨折で入院中の母に、先日許可を得てZoom面会に行きました。
元気な母にホッとした。
その1週間後のZoom面会では、母はうつろな表情で声もかすれています。
「私のことは心配しないで、どこも悪くないから」を繰り返す母。
これは前回とは変わってきていると心配になりました。
会って、手を握ってあげたい。同じ景色を見て何となく時間を過ごしたい。

コロナ感染対策として、病院、施設が家族に対して面会禁止にしてから2年以上が経ちました。
当初は家族が感染を持ち込まないようにが目的でした。
家族も病院で感染することを恐れて病院に行きにくい雰囲気でした。
でも2年たち、ワクチン接種が進み、病院施設のスタッフも感染しています。

家族だけが会えないのはどうしてでしょうか?
毎日普通の生活をしている病院や施設のスタッフは私たちの家族に会っているのです。
しかも、私たちが会いたいのは家族一人だけです。
たくさんの入院入所者のケアをしているスタッフに比べれば感染を広げる可能性は低い。

家族が声をあげないのどうしてでしょうか?
入院している患者さんや家族は弱い立場です。
無理に会いたいと言えば治療を受けられなくなる、なにかふりを被る可能性があることを恐れているのかもしれません。
たとえ医療側がそれを意識していないくても、良い患者さんと認められたい、良い家族と認められたいという気持ちがでるものです。

どうして、病院や施設では面会を制限し続けるのでしょう。
もちろん感染対策はあります。
でもそれ以外にも
家族にうるさく言われたくないという気持ちが、全くないとは言えないと思います。
家族が病室に入れば、普段患者さんからは言われないケアの不足を何気なく言われることがあります。主治医が偶然知れば立ち話くらいするかもしれません。
また、例えば昨日は眠れましたか、お昼を食べられましたか?など質問されれば調べて答えなければなりません。それはスタッフにとって余計な時間をとられることなのかも。
でも、当たり前のことなんですけどね。

若い患者さんならば、LINEで連絡をとったり、画像を送りあったりできると思います。
でも、それができない高齢者、認知が低下している患者さんはただベッドの上で看護師が来るときにしか会話もできず。
一日ちゅうぼんやり過ごしているしかありません。
家族が食事を手伝ったり、一緒の空間にいるだけでお年寄りは元気になるもの。

もちろん十分なケアを受けているのはわかっていますが、スタッフと家族は役割が違うのです。

オムツや下着をただ受付に渡して帰らなければならない、患者さんに会えない家族の方へ
病院側が患者さんや家族の気持ちを考えてやり方を変えることは今後もありません。
患者さんも入院中はスタッフには要望を言いにくい、だって一人で言わなければいけないし、言えない人もいるのです。
家族に会いたいことは家族が言わなければ始まりません。

入院中の家族に会うのは当然の権利だと思います。


いいなと思ったら応援しよう!