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母の日のプレゼント

母の日に気づいた、母からのプレゼントの話です。

今日は母の日。
母の自宅でも療養生活が始まって1か月半が過ぎました。
私からのプレゼントは考えていなかった。
母にこんなに尽くしているんだから、すぐ忘れてしまう母に特に必要ないと思っていたのです。

母が病気になったことで私の生活が大きく変わったわけではありません。
仕事は同じ、少し実家に行く日が増えただけ。
でも、生活の基盤というか軸が変わりました。

もう20年以上リハビリテーション科の医師として在宅移行を指導しているのに、母の介護を経験してみると、今までは家族や患者さんの気持ちがわかっていなかったと感じます。
今までは教科書や雑誌に載っている通りに自宅での生活は○○、中止するところは△△と決めつけてお話していました。それが正しいと思っていたのです。
患者さんや家族の不安を軽くみていたと反省しています。

充分知識があるはずの私でも、予想とは違うことが多いです。
母に対しても、
もっと良くなってほしいのに予想よりも歩けない
もっと食べて、もっと水を飲んで、もっと同じ時間に寝て同じ時間に起きて…
母にも母も見守る人たちにも、もっともっとと言い続けそうなのをこらえています。
自分に対しても、もっと近くに住んでいたら、もっと優しく声がかけられたら、もっと一緒にいたいのに…

もっと良くしてあげたい、良くしたいという気持ちが強い(SF最上志向6位)そのうちに、ほかに人に対してどうしてできないの!
になってしまう恐怖があります。

そんな話を、介護を経験した友人(コーチ仲間の先輩)にしました。
今の介護生活はお母さんからのプレゼント。経験が仕事にもコーチングにもこれから生きるはずと言われて。
「母からのプレゼント」
今の母からたくさん教えられている、学ぶことがあると、母の退院後1か月が過ぎて、しかも、母の日に気づいた娘でした。

もっともっとでやってきた娘は患者さん家族の人、そして支える地域の介護の人たちに、母からのプレゼントをお裾分けできるでしょうか?
それこそ、もっともっとやっていきます。

それと同時に、これからの母の生活を助けることは母へのプレゼントでなく、母から私へのプレゼントと思い知りました。

お母さんありがとう💗

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