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匂いの思い出(ロマンティックな話ではない)

東京の病院で働いていた時、大きい病院の中に浮浪者が住み込んでいたことがありました。私がまだ小さい時、街の中のそういう人から感じた匂いが病院のある所にしていて、秘書さんと最近は無い匂いだよねと話した覚えがあります。その話すらも平成初期。

その後、素敵な香りの柔軟剤、シュシュッとする消臭スプレーが開発されて、嫌な臭いは世の中から消えていきました。

「失われた時を求めて」を引用することもなく、私たちの周りには空気があるだけ匂いがあります。そして感情、記憶に結び付きます。

以前働いていた病院で医局の移動がありました。
たまたま開いていた、診療部長の部屋に移ると、以前そこで働いた某先生の整髪料の香り。
これを励まされているととるか、みはられているとるか?気の持ちようです。

腋臭が強い人がいます。
まだ若かった時は匂いがとても敏感で、そういう人が病院のどのルートをたどったか分かったほど。
「○○先生、さっきまでこちらにいらした?」と訊ねたり。

でも不思議なことに、しばらくたつと気にならなくなりました。きっとその人も移動してすぐは緊張して汗がでやすい。
少し経つと気分がリラックスして汗をかかなくなるのではないでしょうか?
他の人が慣れたわけではないと思います。

腋臭や自分の汗のにおいが気になったら、リラックスできるように、そして周りの人はリラックスした雰囲気をつくることをおススメします。

(Twitterで一緒に往診に行くスタッフの匂いが気になるというつぶやきから考えたました)

匂いは思い出につながるので大事にしたいですね。

匂いにまつわる思い出はこちらにもあります。肉まん大好き!



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