第16回男女共同参画フォーラム にオンラインで参加
感染症予防対策で延期していた、2年越しの日本医師会男女共同参画フォーラム@大分に参加しました。プログラムはこちら。
https://www.med.or.jp/dl-med/female/16_program.pdf
山形県医師会館で大分の会場と繋いで。
オンラインだから、自宅から参加と行かないのが、医師会らしい。
参加者は各県二人としても全国で100人以上だったと思います。
心に残った講演は、
1.子供をつれて心臓外科医として臨床留学を果たした女性医師の経験。
2.大分大学医学部で行われているダイバーシティ教育です。
1.『私のベストポジション~ドイツから始まる七転び八起き~』
漆野恵子先生は現在地域の中核病院で心臓外科医として勤務されています。
子供がいる時の当直の工夫、手術したい気持ちを上司に伝えるやり方。ドイツでのご病気の発症でいったんは日本に戻りながら再びドイツに戻り臨床医として経験をつむ。ドラマティックな人生、その時その時で人に巡り合い、自分で交渉して道を切り開いてきた方のように見受けられました。
「ドイツと日本は女性医師にとってどちらが働きやすいですか?」というパターン化された質問に対しても
「どちらの国も難しい時もあったが働きやすい職場でした」と答えていらっしゃいました。国がどこであれ、自分のやりたい目標にむかって、努力する人には道は開けるのです。
2.『オール大分女性医師復帰支援への取り組みと必要性について』
こちらは大分大学の女性教授が講演されました。男女共同参画室長であり女性医療人キャリア支援センター長である松浦恵子先生です。ご専門は医学生物学。
学生の意識調査の結果を報告していました。
(インターネットで調べたところ大分大学医学部医学科の男女比は6:4とのこと、山形大学とほぼ同等です)
学生は政治、職場の分野で男性が優遇されていると思っていること、一方学校では平等と答えています。
男女ともに配偶者が医療人の場合仕事の継続については2017年からの継続調査で男子学生は結婚や出産に関わらず、それまでとおなじだけ配偶者に仕事を続けてほしいは減少しています。
子供ができたら仕事をやめ、大きくなったら再び仕事に戻ってほしいという割合も減少しています。そしてその他の割合が増えています。男子学生は悩んでいるのでしょうか。
女子学生は年によって変わりますが、25%以上が結婚や出産に関わらず、それまでとおなじだけ自分は仕事を続けたい、20%程度が子供ができたら仕事をやめ、大きくなったら再び仕事に戻りたいと答えています。
大分大学の学生に意識調査を行う、ダイバーシティ教育の授業を行う、医学部リーダーに対してアンコンシャスバイアスの研修を行うなど、キャリア支援の取り組みが紹介されていました。
山形大学医学部にも山形県女性医師ネットワークから、女性キャリ支援の講義をしてほしいとお願いしたことはありますが、いまだに授業にはなっていません(はず)。
男女共同参画は他人の話ではなく私とあなたのことです。
私が医師になったころと同じような悩みを若い女性医師たちが抱えているのを知ると、自分たちが何もやってこなかったことを思い知らされます。
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