VR リハビリテーションの機械
先日開催された第60回日本リハビリテーション医学会学術集会@福岡で私が一番心惹かれたのはVRを使ったリハビリテーション機器「mediVRカグラ」でした。
VRをリハビリテーションで活用と言うと、体が動かない人に対してVRを通して様々な体験をしてもらうものと考えていましたが、今回ご紹介の「mediVRカグラ」は身体機能を改善させるものです。
すでに学会での紹介も3年めになるそうですが、今回ほどこの機器が話題になっていたことはないと思います。
学会から戻ってから、バイト病院に行くたびにiPad片手に熱く語るため、
聞かされる方は、本当なの?マユツバ?またまた変なのものに夢中になっちゃってと
冷ややかな反応。
夢中になっているため理路整然とは語れない。
とにかくスゴいのよ!
ねえ(YouTube)見て見て
適応の疾患障害が広く、お伝えしたい先生方の領域だけではないところが受け入れられない様子です。
根本的に脳のダメージが治るわけがないとか、病気そのものをなくすものではないのも一部の医師には受け入れがたいようです。
でも、ある先生はヒトを包括的に診ていくというところを大切にしている医師ですが、勧めた動画をみてくださって、患者さんの力を活かす感じがした。と嬉しいコメント。
広報の仕方もスピード感と戦略があるのが今どきです。
一週間前のランチョンセミナーがすでにYouTubeにアップされています。
実際に購入した後のフォローも戦略的です。開発者の原正彦先生の対談はこちら。
原先生ご自身の人柄も魅力的。アイデアがある方です。
noteにこの医療機器を提供する会社のページを見つけました。
実はリハビリテーション医学には流行があります。過去にも、パワーリハビリ、不活発病、地域連携パスなど、その時々でキーフレーズがあり、その後なくなりはしないものの収束してくブームですね。私はパワーリハビリは冷ややかに、地域連携パスはのめりこんで作成したり、利用していました。
「mediVRカグラ」がブームでなく、広まって普通の治療になるのを夢見ています。