承認は受けるの渡すのも訓練が必要です
承認相手の存在を認めることですが、相手の良いところを言葉にする(誉める)ことも承認の一つです。
医療コーチングの研修を受けました。
その中で、誉められシャワーのワークがありました。
グループに分かれてその中の一人を他の3人が順番に褒めていきます。
あまり知らない人を誉めるのは簡単ではありません。
話すときの表情が生き生きしています。
たのしそうですね。
声が落ち着いていて聞きとりやすいです。
えっとえっと...
思いつかなかったらパスを申請します。
これを3分間続けました。
もっとくすぐったいのが、誉められる側になることです。
照れてしまう、いたたまれない気持ちになる。
弁解したくなるなど。こちらも難しい。
「イエイエ私はそんなことはありません」と謙遜の言葉がでてきます。
ワークでは誉められた言葉をしっかり受けとめる練習をしました。
私の好きなイギリスの作家ロザムンドピューチャーの作品『夏の終わりに』
の中に主人公のジェインのこんな場面があります。
唐突に彼は言った。
「すごく綺麗だよ、ジェイン。スコットランドの空気が肌に合うんだね」
「ありがとう」と私は言った。育ちの良いアメリカの女の子のように。
イギリスの女の子たちは、そんなことは言わない。「そんな、とんでもない」とか「あら、あなたどうかしたんじゃない?」などという言葉を返すだろう。けれども一歩間違えると、そうした謙遜はわざとらしくなってしまうことを私は学んでいた。
浅見淳子 訳 ロザムンド・ピューチャー 「夏の終わりに」より
誉められたら、相手に感謝の言葉を返す。
スマートなやり方ですね。
私は時々、本当でないように誉められる、おだてられると気取った声色で
「ありがとう、皆さんそうおっしゃいますの」と答えるときがあります。
もっと素直に、「嬉しいわ」「そう思ってくれてありがとう」と会話を進めるようにしたいです。
「とんでもございません!」を禁句にして。
誉められるのに慣れる訓練、意識してみませんか?