神は、あらかじめ知っておられる人々を、御子のかたちと同じ姿に定められた
28 神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを私たちは知っています。
29 なぜなら、神は、あらかじめ知っておられる人々を、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたからです。それは、御子が多くの兄弟たちの中で長子となられるためです。
30 神はあらかじめ定めた人々をさらに召し、召した人々をさらに義と認め、義と認められた人々にはさらに栄光をお与えになりました。
(ローマ8:28~30)
1 私たちが神の子どもと呼ばれるために、—事実、いま私たちは神の子どもです—御父はどんなにすばらしい愛を与えてくださったことでしょう。世が私たちを知らないのは、御父を知らないからです。
2 愛する者たち。私たちは、今すでに神の子どもです。後の状態はまだ明らかにされていません。しかし、キリストが現れたなら、私たちはキリストに似た者となることがわかっています。なぜならそのとき、私たちはキリストのありのままの姿を見るからです。
3 キリストに対するこの望みをいだく者はみな、キリストが清くあられるように、自分を清くします。
4 罪を犯している者はみな、不法を行っているのです。罪とは律法に逆らうことなのです。
5 キリストが現れたのは罪を取り除くためであったことを、あなたがたは知っています。キリストには何の罪もありません。
6 だれでもキリストのうちにとどまる者は、罪を犯しません。罪を犯す者はだれも、キリストを見てもいないし、知ってもいないのです。
7 子どもたちよ。だれにも惑わされてはいけません。義を行う者は、キリストが正しくあられるのと同じように正しいのです。
8 罪を犯している者は、悪魔から出た者です。悪魔は初めから罪を犯しているからです。神の子が現れたのは、悪魔のしわざを打ちこわすためです。
9 だれでも神から生まれた者は、罪を犯しません。なぜなら、神の種がその人のうちにとどまっているからです。その人は神から生まれたので、罪を犯すことができないのです。
(ヨハネ第一3:1~9)
パウロとヨハネは、同じことを述べているようです。神は、あらかじめ定められた人々を御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたと述べています。おそらく生きている間に罪を犯さない状態になるという意味とキリストが現れたなら、生きていても、亡くなっていても、キリストの体(永遠の命)を受けることになると教えているようです。神があらかじめ知っておられる人々とは誰かについては、私たちには、分かりません。しかし、パウロは「誰でも、キリストの内にいる者は、新しく生まれた者です。」と述べており、また「義を行う者は神から生まれた者。」とも書いています。このことから、恵みと信仰によって、人間がキリストの義による救いを望むなら、神はその人に「神の霊」を与えてくださる筈だと考えられます。そして「水と霊によって新しく生まれた者」が神の国に入ることになります。アーメン。