初恋 #シロクマ文芸部
花火と手と手、はなびとてとて、
汐音はじっとりと重い夏の夜の空気を切り裂くように咲く大輪の花火に見惚れながら、汗をかいている自分の手をギュッと握っている大きな手の感触に、心臓が手にあるような気がしていた。
初めてのデート、花火大会、人混みでサッと手を繋いできたハヤトは照れくさそうに言葉少なく、空を見上げている。
花火の音が波打つような鼓動を隠してくれる。花火と手と手、このまま時間が止まればいいのに、と初めて思った夏の夜。
🐻❄️
小牧部長、今週もよろしくお願いします。
初めて男の子と手を繋いだ時のこと、みなさん覚えているかしら。
わたしは覚えていません😆