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「中華料理の文化史 (ちくま文庫 ち 14-1)」張 競

比較文化学者による中華料理史の解説。

時代小説等で時代に関わらず似た食事が出てくる不思議と、日本での中国四千年の味との宣伝文句が好奇心を生んだという。

フカヒレ、北京ダック、唐辛子入り四川料理、ピータンなど現代中華料理の定番はいずれも百年程度から長くても四百年程度の歴史だという。

孔子の時代は粟や黍が主食で、麦は粒食から始まり、西方から粉食文化が入ったらしい。

箸も宋代から元代に掛けて横置きが縦置きになったが、ナイフを縦に置くモンゴル文化の影響だろうとする。

異文化を受容し続けた食文化史に中国の新たな側面を知る。

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