小判を失くした招きネコ
むかし昔 倭の国(日本)で、
ネコだけが住む ネコの国がありました。
他の世界中の国にもあったかも知れません。
倭の国のネコたちは小さな小判をお守りとして肌身離さずに持っていました。
ネコたちは平穏に暮らしておりました。
このネコたち自分たちの持っている小判の意味を知っていて、
「ヒト」に姿を変えることが出来ること。
そう、「化け猫」です。
そうして、人間の世界が発展していくと
ネコたちも人間の文明を取り入れようと外(人間の国)へ勉強に行きました。
そして、ネコたちは商い、そう商売を覚えました。
ネコは昔、喋れましたよ。フツーに。
では、
最後までご覧くださいませ。
さて、
「ネコたちの商い、商売」
勉強の為に人間の・・・ヒトの世界へ
で、頑張りました。
なぜ、頑張ったか?
ネコは「ヒト」以上の素早い動き、
しなやかなカラダ
毛並み、キバ、ツメ、その他。
しかしながら、欠点が。
そう、人間のように計算が出来ません。
ネコたちは、のんびりと暮らしていたので、
つまり人間の言う「共産主義」だったので、うっかりも多くて
それでも、「まぁいっかぁ」で済ませていました。
が!
人間の倭の国では「資本主義」うっかりは許されません。
Aネコ「わっつぃら、のんびり暮らしているけど、ヒトの世界は・・・・」
他のネコたち「ワシらも、ゆっくり のんびりではいずれ滅びる。」
皆の衆「そうじゃ、そうじゃ、勉強じゃ、ヒトの世界で」
<1番目のネコ>
一番最初に商いを知ったネコは自分だけ計算の速さを身に着けて
皆を召し使いや、弟子に持とうと欲が走りました。
が!!
知っての通り焦りは禁物です。
焦っていると物事が上手くいきませんし、欲の皮が突っ張っていました。
とうとう本末転倒に体を壊してしまいました。
<2番目のネコ>
次に商いを知ったネコは、
知らないフリをして他のネコたちに計算の仕方を教えませんでした。
そうしている内に 他のネコ達も気付きはじめ、
皆から嫌われ、最期は泣く泣く
「嫌わないでぇー、計算の仕方を教えるからぁぁぁーん!!(泣)」
嫌われたくない一心で、頭がイッパイになり体を壊してしまいました。
3番目?いやいや 8番目ですよ?
<8番目のネコ>
ネコの国では貧乏なネコでしたが
いつもタダ働きのようにネコの患者の傷の手当てや治療をしていたネコです。
「やれやれだぞっと、今日も安い安い白身魚フライが晩御飯だぞっと。」
「えーー、家計簿を、し、ろ、み、ざ、か、な、ふ、ら、い、3割引きで・・・・・」
「140円」「の1割は」「14円」
「3割だから、14円+14円+14円。」
「この3つの数字を足して、140円から引く。それで3割引きになる。」
「まぁ、メンドクサイけど人間の子供から学んだ。」
「明日はお金が入る日、しゃぁーーー!!買うぜぇオレの大好物のアイスを!!」
120円のアイス、、クシシシシーー笑
適当にスーパーのチラシで この計算で一番安いスーパーを探っておけば冷凍庫が一杯になる!!
いそげーー!!
バタンッ(ドア音)
「っしゃあーーー!!
110円だ。
いや待てよ前は90円だったぞ・・・。
まぁ計算の範疇内だ。」
「即座に計算。しよう。」
「ひっ、ひっ、ひっ、ひゃくじゅうえん」
ヨシ!!
出た!!平均!!
ニャーーー!! ニシシシッシシ(笑い)
買い買いぃぃーー!!
帰ってきて思った。
アイス、あのスーパーでリニューアルセールで4割引き
他でアイスを買わずにハシゴもせずに
2つだけのお店だけに絞って比べて・・・・
オッケー!!
よっしゃーー!!寝る!!
明日に備えて。
そうして、8番目のネコはアイスをたくさん手に入れ、大満足でした。
明後日の朝
ザワザワザワ
八番目のネコ「にゃんだ コノヤロー うるさいなー!」
ポンポンポンポン(鼓の音)
??「8番目!!!表へ出ろ!」
八番目のネコ「ムヌヌ、うるさいニャー」
??「こ、これは!!アイスの山!!?」
八番目のネコ「お、、お、、、お奉行さま??かにゃ???」
お奉行様「8番目、その方 どうやってこれほどのアイスの山を人間界で?」
八番目のネコ「ニャ?ホェ?あぁーーーーアイス、食べたい」
「ニャムニャム」
役人「コヤツ、いい加減にーー・・・!?」
寝言「100%が10割で、1割が10%で・・・・・jdtsdydtdy???」
ハッ!?
「ニャッ!!ニャーーーーー!!??」
役人「連れて行くぞ!」
~ 取り調べの8番目のネコ ~
お奉行様のネコ「ほぉーーほぉーーーほぉーーーーう、なるほどな」
8番目のネコ「お奉行様、まっ、まさか、アイス募集ニャ?」
お奉行様のネコ「それは違う、没収の間違いだ。」
「そしてアイスの山はお前から没収しない」
「我々が知りたかったのは、どうして、どうやって貧しいお前がアイスの山を手に入れたか?」
「それだけだ。」
8番目のネコ「はぁーー、よかったぁニャー」
「てっきりアイスが無くなるとも」
「ん?ん?帰っていいニャ?」
お奉行様「はい、残念。」
「お前は、ここで学問を教える先生になるんだ。」
8番目のネコ「ハニャーーー!!意味わかんねぇーー!!」
お奉行様「因みに1番目~7番目のネコを知りたいか?」
8番目のネコ「ん?ん?よく分からないぞっと。」
「多分、あんまり面白くない話ニャット」
!?
お奉行様「今!?キャットと申したか!?」
8番目のネコ「え、別にっと」
お奉行様「おぉ!!ニット!、、素晴らしい!!エングリッシュというやつだな。」
8番目のネコ「ほ、ほ、ほっとけーー・・・・」
お奉行様「素晴らしい、もうすでに教えようと、そなたの教師としての名は」
「8番目のネコだから、はち、はち、はち・・・・・」
8番目のネコ「おーーぶーーぎょーーーさまーーー」
「考え過ぎだニャーー」
「適当に八(はち)でいいですよぉ」
!?
お奉行様「えっ!?んん!?」
「お、お、お前は、、ちゅ、ちゅ、忠犬は・・・・」
八「待ってくださいニャッ、犬ではなく、吾輩は猫でありんす。」
お奉行様「し、しし、しまったぁーー!!そっちかぁーーーー!!」
一同「ニャーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
八「途中から 流れで うん、はい、テキトーに」
お奉行様「お、お前、テキトーに?まじかー!!?」
八「へぇ、あっし、お奉行様の声が耳に染み入ってますけど。」
お奉行様「お前さぁ、いつからなの?この話の中身」
八「はい、ネコの、この国のコンビニで」
お奉行様「お、お前この話のタイトル知ってる?」
八「へぇ、小判を失くした招き猫ですね」
「ほら、皆さん一様にポカーンと招き猫みたいに」
「そして この話の中で初めしか小判の話 出てこなかったでしょう」
「この話自体が小判を失っているでしょう?」
ズゴーーーーーーーン!!ドターーーーーン!!バターーーーーン!!!(笑)
(皆一様にズッコケる。)
八「まぁ、あとがきは商売繁盛、健康第一、他」
「あれは、皆が何かを願い招き猫を置くけどその時に招き猫が持っている小判が、大判か小判かに見える気持ち次第ニャ」
「そして、例えば商売が上手くいかなくなってしまったら招き猫の持つ小判どころか招き猫さえも見えなくなり盲目になってしまうニャ」
「何事もヒト(ネコ)の気持ち次第ニャ」
だから現代の人間にはネコは喋れず人間に化けることも出来ないと愛玩物とバカにする。
最後に言いますと、この物語と あとがきには関連性が僅かしか無いです。
作中にも書いたように、タイトルや、本文、あとがき、この3つの歯車が好き勝手動いているだけです。
この物語で、何か大事なモノ、信じるモノを各々が再確認して頂けましたら幸いです。
ニャッチEND
八神・八竜
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