love once upon a time㉑
車の事故遍歴
日本ではNo事故だけどマレーシアでは何度かもらい事故を経験した。
1回目はハイウェイでの玉突き事故。前の車が急停止、わたしは止まれたけどうしろの車に追突された。怪我もなかったけどこの事故で事故での対応を学んだ。
追突してきた車には男女ひとりずつ乗っていたんだけど、もしかしたら無免許の女性に運転させていたのかもしれないな、と後々感じた。ぶつけてきた男性はすごい勢いで怒っていてわたしが日本人だと分かると益々怒りをぶつけてきた。「ぶつけてきたくせにまいったわ~」と思い車の中に入り会社の工場長に電話した。車は会社支給だった。すぐにバイクで人事の人が来てくれて、「事故にあったら車の中にステイしロックして窓も開けたらだめだよ」と言われた。
2回目もハイウェイ。雨で道路が濡れていた。追い越し車線を走っていたインド系の女の子の車がコントロールを失い私の車の側面にぶつかり、そのままの勢いで前の中国系のお兄さんの車にぶつかり、お兄さんの車は反対車線、向こう側の壁までクルクル回転して壁にぶつかる前に止まった。クルクル回る車の中のお兄さんと目が合って、お互い「どうなるの!?」という感じだった。だれも怪我はなく、お兄さんが「車を端に寄せよう」と誘導してくれた。穏やかな人だった。「事故にあったら自分の身を守れ」と事故を起こしたインド系の子も言われていたんだと思う。すぐに連絡したらしく数人インド系のお兄さんたちが続々とやってきた。このときは人事の人が電話で対応してくれてそのままみんな解散した。
会ったことはないけどマレーシアには「偽警察詐欺」があるという話もよく聞いていた。警察だと言われても窓を開けず、警察手帳を見せてもらい、自分で登録している地元の警察署に電話してその人が本当の警察か確認してから話をしろ、と友達に教えてもらった。
わたしが会社から支給してもらった車はProton(プロトン)というマレーシアの会社のマレーシア国産車。11年程経っていて、外観もボロボロで、対人じゃない擦り傷とかなら報告しないでいいですよ、と工場長に言われた。この車はすぐにオーバーヒートでエンストしていた。すごい渋滞の中ボンネットから白い煙が出始める。車の温度がどんどん上がる。爆発するんじゃ??と怖かったけど渋滞のど真ん中でエンジンが止まる。もう何もできない。ハザードを出して会社に連絡、牽引車を待つ。4時間とか来ないけど。一度はキーを抜いてもエンジンが止まらないこともあった。
運転し始めにこんな経験をしたから今も車の温度はすごく氣にする。携帯の充電も必ず確認。ロングドライブの前はタイヤの空気圧をチェック。定期的にワイパーとオイルを交換。保険屋さんの番号はスマホ登録と、車にメモも入れてある。何かが起こるのは仕方ない。もらい事故もある。でも自分ができる準備は全部して、それでも問題が起こったらそのとき対応する。