twitterに漂流させた思いつきのまとめ
*一度twitterで呟いた内容をまとめたものです。読みやすさを考慮して編集を入れていますが、大体の本文はオリジナルのままになっています。
**内容に関連があるものをつなげておりますので、時系列はバラバラです。
束人としての戯言
【londという語の持つ意味】
指輪物語を読んだ人にしか伝わらないけど、王都の名前が「太陽港」なのは奇妙なんだよなあ。エルフの港は西方浄土への出立点、ほぼ不帰路。不吉すぎるわという違和感。
その違和感もまたフロムからのヒントだったのかなあ…。ヒントが難しすぎる。
【ダクソ世界におけるthe Ringsとは】
もうこうなってくると故郷の名前より馴染んだ”the Lord of the Rings”のフレーズが頭をもたげて来る。いや本当に。「力ある指輪たちの支配者」とは、ダークソウル世界において誰のことを指すだろう。プレイヤーではないだろうか? 指輪物語だと冥王の称号だけれども。力を失っても死にはしない冥王の。
ダークソウル世界において”the Rings”って言えばダークリングだよなあ、多分。そんな世界でのthe Lord of the Rings、輪の支配者って誰なんだ? the Lordが単数、the Ringsが複数である事は譲れない、それが束オタの性(さが)。
【シンダーとシンダール】
ロードオブシンダー(Lord of Cinder)はキングオブシンダール(King of Sinder)に掛けてるのかなあとか妄想する束人がこちら。
シンダールの王は灰色マント王。グウィンのヒゲって白っていうか灰色っぽいなあというのが想像の根拠。
【言語による時系列表現?】
古い人の時代ではクウェンヤが使われ、神々の時代ではシンダリンが使われ、じゃあ今人は何語を使っているんだ…?
【白の木は王権の証】
「白枝」で束人が思い出すのは『ゴンドールの白の木』。それは王家の運命と結び付いていると予言された「王の木」のこと。ウーラシールにも王統と縁深い白色の木があったのだろうか?
【『魔法』とは『仕掛け(マシン)』であり支配に用いられるもの、というのが教授の持論だし】
「名前は『あるひとつのもの』を定義する手段である」という陰陽師理論と、「名前はそれに関する全てを語る物語のこと」というエント語理論の相似について考えている。
夢枕陰陽師は「名付ける」ことで存在を定義して、その定義を他者に押し付けることで色んな現象起こしてるのかなあーとか、名付けによって「名付けられたもの」を支配してるのかなあーとか。 エントは支配しない。ただ覚えて語るだけ。
古代エント語における「名前」はとても大事なものだ。どう大事かというと、以下の通り。
わしの方は、ともかく今のところはお前さん方にわしの名前をいうつもりはないんじゃが。」かれの目にきらっと緑の光が閃めいて、半ば抜け目のない半ばおどけたおかしな表情が浮かびました。「一つにはな、それをいうには随分と時間がかかる。わしの名前はずっと殖え続けておるからな。そしてわしはそれは長い長い間生きてきた。だからして、わしの名前は、まるで一巻の物語よ。わしの使っとる言葉、いってみれば古代エント語では、本当の名前というものは、その名前の持ち主たちの来歴を教えてくれる。古代エント語はすばらしい言葉じゃ。
(指輪物語「二つの塔」より、エント族最長老・木の鬚の言葉)
来歴が全て分かるなら、その人のことはほとんど分かってしまう。だからエントとしては名前をうかうか人に明かすものじゃない、ということなんじゃないだろうか。悪いやつにそれが知られれば支配されてしまうかもしれないから注意しろ、と。
エント語の名前自体には支配の意図はない。そこが陰陽師流の「名付け」とは違うところだ。まあエント語以外の短い言葉じゃ、名付け行為は陰陽師的にならざるを得ないだろうけど。
【呪術が一番よく分からない】
エルフの吟遊詩人は聞き手の眼前にかれらが歌うものを現出させることができるのである。
(追補編_アラゴルンとアルウェンの物語(その一部) より
ダクソの奇跡、これなのでは??
だがダクソの奇跡はかなり利益目的のために使われているので、仕掛け(マシン)的。エルフの技とは思えない。トールキンが定義するところの「魔法 Magic」(別名:冥王の詐術)的に感じられる。エルフの技術はそれそのものが目的である芸術であって、利益のためじゃない。
そしてダクソの魔術はなんとなく錬金術に近い気がしてる。感覚でそう感じてるだけの主観でしかないけど。魔術には理力が大事。理力が何なのかよく分からないけど、合理的な思考能力とかそういうのだと仮定。それが必要とされるのは科学だと思うけど、科学にしちゃワンダーすぎだしなあ、ダクソの魔術。
合理的な思考能力を必要とする不可思議な技術、と考えたら錬金術がそれかなあって。ニュートンが錬金術師だったように科学と錬金術はとても近しいわけだし。ニュートンの著作を理解するには合理的な思考能力と科学知識が必須だろうし、それらは何となく「理力」っぽいし。ぽくない? ないかぁ。うん。
呪術は…西洋の文脈では語れない、東のにおいがするからちょっと分からない。陰陽のわざ(根本に陰陽思想と五行思想を含む)とかそこら辺?いや何となく。その元ネタといえる易、道教、道術的なアレかもしれんけど。でも沼にはジャポネを感じるしなあ…。
となればダクソ世界にあるのは「仕掛け(マシン)」、「錬金術」、「陰陽術」の三系統? いやもっと複雑なんだろうけど。物事を無理に単純化するのは危険だから、ほどほどにしとこう。うむ。うむ。以上、妄想でした。
【刻むならエルフの言葉がいい】
ダクソの空に浮かんでる火の封、火文字なので一つの指輪の文字を思い出す。One ring
to rule them all.
文字が力を持つダクソ世界でエルフ文字やらドワーフ文字やらを使ったらえらい事になりそう。暗黒語でアッシュ・ナズグ・ドゥルバトゥルークとか刻んだら世界を制圧できるんじゃないかね。
神話/伝承絡みの戯言
【后土って女神ですけどね】
もしかしたら「后土」も。土性で土地・陰陽と生育を司る墓所の守り神って、ニトっぽいなあと思ってます。
【カラスは霊鳥】
太陽と鴉の関係を調べてみました。太陽と関係のある鴉は八咫烏、三足烏、金烏、アポロンのカラス…等々たくさん。
鴉は太陽≒炎属性…? だから炎の女神の象徴に?
『また、柿を収穫する時、翌年カラスが柿の木に宿る霊魂を連れて帰ってくると考えられ、カラスのために最後の実を残す風習があった。 』へぇ、柿に。
【豊穣を与える大地母神は奔放でなくちゃ困る】
グウィネヴィアはイシュタル/アフロディーテ系女神に思えるけど、
豊穣(=多産)の女神って点を考えるならイザリスもその系列だよなあ、などと考える立春の頃。
【緑の騎士はトロルのようにでっかいらしい】
『サー・ガウェインと緑の騎士』に出てくる緑の騎士が持つ戦斧がなんかこう、どっかで見たような気がするのはなぜだろう。狩人が持つような、ヨームが持ってたような殺意の高っけぇアレ。
曰く『それはとてつもなく大きく、みにくく、だれが見ても恐ろしい武器だった。刃だけでも、一エルの物差しほどの長さがあった。』
(1エル=約114cmらしい)
分類不能の戯言
【歴史改竄の臭いがする】
ふと気付いたけど竜殴りフレンズ4人組の名前が一応出揃ってた。関連が全く見えないけど。
グウィン:祝福された白(彼を祝福したのは誰?)
ニト:輝き(黒いんだけど?)
シース:深い水溜り(湖も含む。そういや古竜の時代に水はあったのか?)
イザリス:灰の娼婦(お相手どちらさん?)
【人間の平穏は求道にて涅槃を得ることに有り、かもしれない】
「呪いと日本人」読了。日本文化を読み解く上でもフロムゲーを楽しむ上でも有意義な本だった。
内部のケガレを何かに押し付けて外部に捨てる「祓い」と、心の内にある苦しさを罵詈雑言とかで自分の外側に吐き捨てる「呪い」は確かに大差ない。
根本である呪い心をそも減らせ、と言うブッダは正しいなあ。
「人を憎んだり、妬んだりすることは、人を好きになったり、愛したりするのと同様に、人間を人間たらしめている属性のひとつといっていい。」なんて一文はフロム脳にはよく刺さった。
呪い心とはまさに仏教で言うところの渇愛、執着であるのかもしれない。ブッダ曰くそれが苦しみの原因なんだけど。
【王の英訳は通常はkingだよなあ】
ダークソウルで疑問なのが、なんで「薪の王」の英訳がLord of Cinderなのかという点。なんでKingじゃないんだろう。
純粋に分からない。意味があるんだろうか。フロムは意味無く言葉を使わないからな…(疑心暗鬼)
追記
「kingは領土の所有者、lordは命令、支配する者、という意味あい」とフォロワーさんに教えて頂いた。
確かに薪の王として処されたグウィンはもはや領土を持っていなかったろう。だからkingではない。
だとしても「cinder 燃え殻, 灰」なんかを支配して何になるんだか。
【人間性と石油は、可燃性の暗色の液体って辺りが似てる】
Lord of Cinder、消し炭の支配者。領土は持たないが炭(火の燃料)を支配している存在、ということ? 使い古し感満載の炭だけど。
火には手を加えられないから燃料の支配者 with 大量の燃料を火に突っ込んでるのが火継ぎシステム?うーむ。
Lord of Cinderたちは、火をまとってるけど火の支配者ではない? むしろ燃料、可燃物質の支配者? うーむ。可燃物質、すなわち人間性 or 暗い魂の支配者がLord of Cinderなのか?うーむ。
【そもそも人間性が「可燃性の液体」なので扱いが難しい】
人類史において「火の獲得」は飛び抜けた重要事だけど、初期段階では人は野火とかの自然発生した火を薪で持ち運べるだけだった(大躍進に違いはないが)。人類が技術によって火を熾せるようになる「火の制御」はその後。ダクソ世界で火熾しを成した者はいるんだろうか。イザリスは挑戦したっぽいけど。
薪の王たちは「薪, 燃え殻 cinder」なので、既にある火を受け入れ持ち運ぶ能力はあれど、自己発火はできないのではないかなあ。でも同時に可燃性物質であるのは確かだから、薪と薪を摩擦すれば着火するかもしれない。まあ、生首をそんな風に扱うのは気が引けるが。
地面に王の薪を置いて、王の薪を両手に持って火打ち石みたいに打ち合わせて、その火花を地面の生首に振り掛ければ、あるいは火熾こしできるのかも? 炭にそんな強度ないか。着火前の薪の王たちの身体使ってなら錐揉み式発火試せないかな。ダメだ水分ある。じゃあ王のソウルを結晶化させて火打ち石に…。
なんかシースの発想に近づいてきた気がする。
【私の代わりに誰ぞ読んではくれまいか】
占星術と錬金術と魔術という繋がりから、カバラの知識も要るのかもと思ってカバラ本をAmazonしたが、本格的過ぎて信仰に影響しそうで怖く、ほとんど読めていない(当方、ガチのカトリック)
ちなみにそのカバラ本は「図説カバラ世界入門」。
【発音を登録して下さっているネイティブスピーカーの方々に感謝を】
「音は世界を越えて伝わる」「よって音は異なる世界を繋げる媒体である」みたいな印象がダークソウル内の音にはある。私が最近ハマっている和名・漢名・英名の発音比較もまた、『音』によって『違う世界』を繋げる遊びと言えなくもないのかもしれないなあ。
【いずれにせよ悲劇的結末を感じさせる】
ファーナムの鎧の「絶望を焚べる者」の該当中国語テキストは「燃烧绝望者(燃焼絶望者)」。ロクでもない感じが匂い立つ。燃える絶望者って。
【認識されない事象は存在しない、というのが認識論的世界観】
ダクソ世界と認識論の関係についてぼんやり考える大寒の夜更け。
誰にも認識されずに倒れた木の、倒れたという事象は存在するのか。物理的には(古竜的には)間違いなく存在する事象であるが、認識論的には存在しない。神々、ソウル、火は物理の存在なのか認識の存在なのか。
認識されない神は存在し得るのか。認識されれば物理的には存在しなくても生ある一個体として成立するのだろうか。その最期を語られない神に死に得るのだろうか。最期を語られた神は死ぬのだろうか。神は死んだらどうなるのだろうか。死んで蘇ったと語られれば死んでいた神は蘇るのだろうか。
【どんな事実も誰かの主観に則って物語られる】
神話って「偉業を成した人」と「その偉業を物語化する人」と「偉業の物語を知る人」がいて成立するものなのかもなあ。焼きごて教の興隆をしたためて思ったことなのだけど。
( ゚Д゚)ψ🔥ヤキゴテバンザイ!
↑観測
焼きごての神のたまはく、ヤキゴテバンザイ...φ(.. )
↑知る
ヤキゴテバンザイ!٩(ˊᗜˋ*)وヤキゴテカッコイイ!
上から史実、編纂者、受け取り手、と言うことができそう。ダクソの奇跡は「物語を再現する」ものだと思うんだけど、「物語」である以上どこかに編纂者がいる気がしてならない。編纂者が司馬遷レベルに史実に忠実ならいいんだけど、そうでないなら奇跡物語の史実性が疑わしくなっちゃうんだよなあ…。
ただ情報そのものとも言えるソウルが遣り取りされてる世界なので、純度100%の嘘を貫き通すのは難しそう。根拠となり得る情報を持ったソウルを隠し通せば可能かもしれないけど。99%の真実の中に1%の嘘を混ぜるのが上手な嘘の吐き方とどこかで聞いたので、奇跡物語の構成はそんな感じかもしれない。
【罪の都、火熾しに成功してた?】
火が燃え広がるというのは可燃性物質から可燃性物質に火が渡っていくこと、だよな?多分。罪の火が人間だけを焼いた、燃やした、というなら人間だけにある可燃性物質(人間性)に燃え移ったということかもしれない。罪の火の燃料は人間性? どうやってその火を熾したんだろう。
また「人だけを焼いた」なら、人間性以外は罪の火にとっては非燃性物質なのかもしれない。そこら辺は薪の王たちが持ってる火と似てるかも。監視者第二形態の足下には植物が生えてるけど、監視者の体から吹き出している火はそれを燃やさないし。あれだけの火力なら乾いてない植物でも燃えそうだけども。
参考サイト
ファーナムシリーズ – ダークソウル3一次情報wiki(https://seesaawiki.jp/primal_info_darksouls3/d/%A5%D5%A5%A1%A1%BC%A5%CA%A5%E0%A5%B7%A5%EA%A1%BC%A5%BA)
法汉铠甲_黑暗之魂3防具 – VG百科(https://www.vgbaike.com/dark_souls_3/item13810)
Gawain – Wiktionary(https://en.wiktionary.org/wiki/Gawain)
gwalch – Wiktionary(https://en.wiktionary.org/wiki/gwalch)
Lond - Parf Edhellen(https://www.elfdict.com/w/lond)
シンゴル - 中つ国Wiki(https://arda.saloon.jp/?%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%AB)
シンダール - 中つ国Wiki(https://arda.saloon.jp/?%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%AB)
クウェンヤ - 中つ国Wiki(https://arda.saloon.jp/?%E3%82%AF%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%A4)
白の木 - 中つ国Wiki(https://arda.saloon.jp/?%E7%99%BD%E3%81%AE%E6%9C%A8)
后土 – Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8E%E5%9C%9F)
八咫烏 – Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E5%92%AB%E7%83%8F)
三足烏 – Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%B6%B3%E7%83%8F)
金烏 – Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E7%83%8F)
カラス_ギリシア神話 – Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%B9#%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E7%A5%9E%E8%A9%B1)
カラス_伝承・俗信 – Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%B9#%E4%BC%9D%E6%89%BF%E3%83%BB%E4%BF%97%E4%BF%A1)
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