「難民鎖国」から「難民歓迎」へ(その2)
6月20日は「世界難民の日」。今、世界では100人に1人以上が紛争や政治的迫害によって住む場所を失っています。難民、国内避難民と呼ばれる人びとです。
2008年にミャンマーから来日したある少数民族(カチン族)女性はこれまで2回難民申請を却下されています。彼女は「他国では『カチン族』というだけで認定された人もいる。帰ったら命が危ない。安全に生活できる日本に受け入れてほしい」と訴えています。
難民認定を申請してもなかなか認められないのが日本の現実です。2020年の難民認定率は1%に満たない数値です。ちなみに、カナダは50%近く、また英国は30%、ドイツは20%を上回っています。
ヨーロッパでは、難民・移民への反感、嫌悪感と結びついた政治勢力が拡大しています。しかし、その一方で「難民・移民を歓迎しよう」と声を上げる人びとも増えています。自宅の部屋を難民に提供する人びと、航空会社と交渉して支援物資を無料で運べるようにした人びとなどが現れました。
偏狭な排外的ナショナリズムを克服して、多文化共生の社会をつくることが人類社会の大きな課題であると思います。
UNHCR特設サイト#難民とともに
https://www.unhcr.org/jp/wrd2021
NPO法人難民支援協会
https://www.refugee.or.jp/
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