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2025「北海道&東日本パス」の旅 day5

 「軽い軽食です」と念押しされた朝食を十分ありがたく頂きました。
 今日は乗り鉄を一休みし、旅のもう一つの目的でもある『旭山動物園』を目指します。

もっとクロワッサンをおかわりしたい誘惑に勝った朝


10:00札幌→函館本線(特急ライラック11号)→旭川11:25

【追加交通費】2,860円
乗車券+特急券(「札幌」→「旭川」えきねっとトクだ値45%OFF)

 『旭山動物園』は旅の目的でもありますので「旭川」まで特急で向かうことにします。今回の旅で使った『北海道&東日本パス』という切符は新幹線や特急に乗る場合(青函の例外を除き)、乗車券部分も効力を持ちません。なので「旭川」までは乗車券と特急券の両方が必要です。私はえきねっとで、ほぼ半額という料金で事前に購入しておきました。

10時ちょうどのライラック11号で私は私は9番線から旅立ちます
昔『スーパー白鳥』に使われていた車両が入線
あの前の連結器の前の窓が覗けるところまで行けた、いい時代がありました。
ホームの上に吊ってあるこの札、昔の国鉄感があって好きです。
誰も使わないチケットホルダー
「札幌」定刻発車
同時発車はワクワクします

 「札幌」を出て15分ほどで、窓の外は雪深い景色に変わってきました。昨日「函館」から「札幌」まで8時間かけて移動しておいてなんなのですが、北海道はとても広いので都市間は普通列車で移動するものではありませんね。特急に乗りましょう、特急に。
 ちなみに「札幌」〜「旭川」の営業キロは136.8kmあります。「東京」から「小淵沢」ぐらいの感じです。

真っ白な夕張川を渡る橋梁
「江別」〜「豊幌」間
一面銀世界「豊幌」を越えたあたり
えきねっとの割引に感謝
昨日のうちに函館で発券しておきました

 45年ぐらい生きていて、こんな雪深いの景色をテレビ以外で初めて見たと思います。

進行方向左側に浦臼山を望む美しい車窓
「峰延」〜「光珠内」間
自分の乗っている列車が舞いあげた雪が前から飛んできます。
北海道で特急に乗ると”読む”路線図

 JR北海道の特急列車のシートポケットにある冊子の後ろの方に路線図が載っています。だいぶぶちぶち切れしまったなあと思いながら、廃線前に乗ったことのある線区を思い出したりしました。留萌線の「増毛」まで行ったけれど、今度は留萌線ごとなくなるのかとか、「新十津川」には始発兼終電で行ったとき、近くの保育園のお子さんたちが出迎えをしてくれていたなとか。

「滝川」停車
ホームの屋根の雪がミルフィーユのよう

 東北・北海道では、除雪作業にあたる保線員さんたちの姿を車窓越しにたびたび見かけます。厳寒の大地で安全な大量輸送のインフラを支えるのに、ものすごい苦労があるということを感じました。

「滝川」構内を出たあたり
そこかしこで保線の方々を見かける

 関東で稀に雪が降ると、なぜか他人様の敷地を雪かきするという任務にあたった経験が私にもあります。スノープッシャーを使ってもすぐに押せなくなる雪、重くて持ち上がらない雪、アスファルトの上で踏み固められて凍った雪、あんな狭い敷地内でも大汗をかいて遅々として進まなかった除雪を思い出します。
 除雪車やラッセル車で簡単に除雪できるのではないなとも思ったりもするのですが、ポイントや踏切に挟まって固くなった雪はきっと人力です。そしてそのレールの上を暖かい車内の特急で通過しているのだなと考えを巡らせていました。

 雪景色に感動して写真を撮ったり、JR北海道の置かれた無理ゲー的な経営環境など色々なことを考えているうちにほぼ定刻で「旭川」に到着。

あんな雪の中を疾走すると、後ろ顔はこうなる

12:10旭川駅前→旭川電気軌道バス→旭山動物園

【追加交通費】1,000円
旭川電気軌道バス往復運賃(「旭川駅前」〜「旭山動物園前」)

 駅前のホテルで荷物を預かってもらって身軽になり、路線バスに乗って旭山動物園を目指しました。駅前の営業所は私が泊まるホテルと同じ建物の一階。バスの往復乗車券と旭山動物園の入園券をセットで購入しいざバス乗り場へ。

冬の平日ならそれほど混んでいないようです
駅前の6番乗り場からバスに
セットで購入したゆき乗車券

 【乗り鉄・小休憩】旭山動物園は聞きしに勝った

 バスを降りると、耳がちぎれそうな冷たい空気。晴れ間が差したかなと思えば雪がちらついたりを繰り返し、耳当てと手袋が役に立つ天気でした。園内に入りマップを頂きその番号順にまわってみることにしました。1番忘れていけないのは午後2時半からのペンギンのお散歩ですが、旭山動物園は本当に素晴らしい動物園でした。何せ初めて見るものだらけでした。

まずは「ぺんぎん館」
寝ているペンギンをこんなに近くで見たのは初めて
テレビで観たことあるやつ
アザラシまあまあ頻繁にここを通ってくれました
冬の旭山動物園
こんなに近くでライオンを見たのも、
ライオンの尻尾を見たのも初めて
もう一匹ライオンいた
アムールトラが元気に歩いて近づいてくるのを見たのも初めて
レッサーパンダがこっちに走ってくるのを見たのも初めて
レッサーパンダのもぐもぐタイム(ここは北見ではないのですが)
手でりんごをつかむ姿は可愛らしい
オオカミが並んで歩くのを見たのも初めて
ヒグマのパワーがやばいことになっている!
もちろん初めて見ました
トナカイが草を食べているのを見たのも初めて
猿山を見て、会社員である自分を思い出す

 自分が小さい頃、家族や遠足で動物園には行きましたし、こどもが小さい頃は彼らを連れて動物園に行きもしました。でもこんなに動物が近くて、こんなに動物が生き生きしているのは初めての体験でした。旭山動物園はもちろんお子さんたちにとって素晴らしいと思うのですが、大人こそ、その真の価値みたいなものを感じられるかも知れません。

有名なお散歩がやってきた!
ペンギンたちがこんなに近い

 来て本当に良かったです。初めて見る動物、初めて見るその動き、動物との距離。素晴らしい動物園に感動しどおしでした。

 今後、乗り鉄で旭川を通る予定がある皆様におかれましては、天候や混雑状況にもよりますが、旭山動物園に寄る余裕を持たれることを謹んでおすすめいたします。列車に乗っている場合ではありませんw

15:10旭山動物園→旭川電気軌道バス→旭川駅前15:45

 動物園からの戻りのバスは超満員でした。海外からのお客さんも多い車内でした。駅到着まで立って乗車。今日もホテルの大浴場が楽しみです。

帰りは満員で立って乗車
駅前に戻ってきました
チェックインしてホテルの大浴場で体を温めます。
外気温はマイナス6℃だそうです。
ホテルの廊下から見える「旭川」駅
今日は”鉄分”少なめでした

厳寒の地

 今日、動物園までの行き帰りに乗った路線バスの会社名は「旭川電気軌道」でした。昔路面電車が走っていたのかな、どんな路線があったのだろうかと興味を掻き立てる社名です。
 また旭川の街区割りや国鉄の線路の形などももともとフリーハンドだったはずで、明治政府はどうして今のような都市を計画したのか、とても気になりながら5日目が終わります。
 あと本日は、連続する7日間利用できる北海道&東日本パスを一回も使いませんでした。贅沢な乗り鉄小休止でした。

旅の全体の行程はこちらでご覧になれます。

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