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鳴子温泉の奥へ 〜温泉・読書・ちょい乗り鉄〜

 猛暑を引きずる2024年10月の三連休、私の仕事にしては珍しく土日に続けて休むことができたのでJR東日本の「週末パス」というお得な切符を使って旅をしました。
 ・高原リゾートで読書などしながら一人旅したい
 ・「週末パス」でなるべく遠くまで行きたい
 ・温泉に入りたい
 ・未乗区間の『仙石東北ライン』に乗りたい
という希望に合いそうな、宮城県の鳴子温泉方面を行き先に選びました。

今回の旅で使った切符
駅社員の皆様、下車印と無効印ありがとうございます。


 鳴子温泉と言えば、鳴子峡の素晴らしい紅葉を思い浮かべるのですが「なるべく混んでいないところに行く」という趣向ゆえ、山々が色づく前に行ってきました。


1日目

新幹線と陸羽東線で一気に「鳴子温泉」へ

 3連休の初日、混雑した東京駅の新幹線ホームに滑り込んできたE5系の「やまびこ」53号。これに乗って「古川」駅までまずはひとっ飛びです。

「やまびこ」53号の指定席は満席でした。
「古川」駅で東北新幹線から陸羽東線に乗換えます。
『リゾートみのり』に乗って以来なので、15年ぶりぐらいにです。
キハ110系の快調なエンジン音と、レールのジョイント音と、流れる景色に身を任せる時間
「鳴子温泉」駅に到着
今年(2024年)7月の豪雨の被害のためこの先「新庄」まで、当面不通となっていました。
「鳴子温泉」駅の壁面

鳴子温泉の周りを散策

 「鳴子温泉」駅に着いた後はノープラン。駅から歩ける範囲で散策をすることにしました。「湯めぐり広場」と「温泉神社」に行き、「こけし通り」を歩いた後で「滝の湯」に入ってきました。

こけしがある「ゆめぐり広場」
由緒ある「温泉神社」
こけし通りの先にある踏切
この先「新庄」までの区間、大雨の被害のため不通になっています。
列車が通らなくなるとレールはすぐに錆びてきます。
「鳴子温泉」駅まで戻ると、陸羽東線の不通区間の代行バスがいました。
バスまでの時間がもうすこしあったので、
近くのお土産屋さんでタオルを買い「滝の湯」へ
滝の湯の泉質について

大崎市営バスでオニコウベリゾートホテルへ

 「滝の湯」に入った後「鳴子温泉」駅前まで歩いて戻り、大崎市営バスで鬼首(おにこうべ)に向かいました。バスはワゴン車タイプ(14人乗りのハイエース コミューター)でした。
 私の他には二人連れの観光客が乗っていました。オニコウベリゾートまでは500円。ぐんぐん山を上っていく路線で、途中の車窓からは鳴子ダムを見下ろすこともできました。バス停で降りてから少し歩いて戻り、15時過ぎに今日のお宿ホテルオニコウベにチェックインです。

冬場はスキーリゾート

 日没まで時間がありましたので、ホテルで自転車を借りて近くを巡ってみることにしました。間欠泉の近くまで行ってみたのですが、なかなかのアップダウンのあるコースで到達を断念。長い坂を下れば下るほど、帰りの上りが怖くなる思いでした。
 「そうだ、私はゆっくりしに来たのだ」と思い直しホテルのほうに引き返しました。結局1時間弱、9kmほど自転車に乗りました。

サイクリングの記録
ホテルの目の前の夕景

 部屋に戻り、温泉に浸かりながら高原を眺め、読書をし、食事をいただくという、一人旅の時間をゆったりと楽しむことができました。

ロビーやラウンジで本を読むのも、一人旅の良き時間

2日目

仙石東北ラインの"未乗区間"をめざして

 2日目も晴天に恵まれました。部屋のカーテンを開け、横になりながらベッドから眺める景色がいいのは嬉しいことです。
 朝風呂と朝食を頂き、ホテルの送迎車で「鳴子温泉」駅まで送って頂き、プチ乗り鉄とまいります。

ホテルの部屋からの朝の景色
横になりながら景色を眺める
「鳴子温泉」駅に入選してくる陸羽東線の「小牛田」行き普通列車
交通の要衝「小牛田」駅も、みどりの窓口がなくなっておりました。
東北本線に乗り換えて「塩釜」駅を目指します。
駅舎の文字のフォントに萌え
「塩釜」駅に入線してきたハイブリッド気動車
HB-E210系。2016年のローレル賞受賞のプレートのついたトップ編成
列車の最後尾からポイントを。仙石東北ラインに転線しました。
「高城町」駅に到着。
仙石東北ライン完乗です
この「塩釜」〜「高城町」のバイパス一駅分だけが未乗だったのです
松島湾が見えると嬉しくなる仙石線

常磐線の特急「ひたち」でのんびり帰京

 新幹線なら仙台から東京は1時間30分ほどで帰ることができるのですが、常磐線の特急で4時間36分かけて「品川」に戻るという、物好きなことをしてみました。実は2回目です。

「仙台」駅に入線する特急「ひたち」22号
コンビニで購入した氷にハイボールを足していく作戦
全区間を通して乗る人は少なく。
3連休ということもあり「勝田」あたりからは満席になりましたが、「仙台」を出てすぐはゆったりとした車内でした。

 お天気に恵まれ、少し贅沢な一人旅をしてまいりました。
 今回の旅程はこんな感じでした。

10/12
東京 8:45 東北新幹線「やまびこ」53号 古川 11:03
古川 11:15 陸羽東線 鳴子温泉 12:01
鳴子温泉 14:10 大崎市営バス リゾートパーク 14:54頃

10/13
リゾートパーク 9:30 送迎バス 鳴子温泉 9:50頃
鳴子温泉 10:08 陸羽東線 小牛田 11:07
小牛田 11:47 東北本線 塩釜 12:15
塩釜 12:33 仙石東北ライン 高城町 12:43
高城町 12:50 仙石線 仙台 13:31
仙台 14:16  常磐線「ひたち」22号 品川 18:52

そして、今回の旅のお供の文庫本は、
原田マハさんの『奇跡の人』と
村上春樹さんの『回転木馬のデッド・ヒート』でした。

旅に出た時期: 2024年10月

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