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2025「北海道&東日本パス」の旅 day2

 2日目の朝は計画の変更するところからスタートしました。事前の計画では「新潟」を出て羽越本線と奥羽本線を通って「大館」〜「大鰐」に至り、先日廃線の発表があった江南鉄道大鰐線に乗って「中央弘前」へ。そこで泊まり温泉(ドーミーイン)に入りながら弘前町のライトアップで見ようと思っていたわけです。
 ところが、青森県内の豪雪の影響で奥羽本線は倒木や施設への被害が出ていることが判明し、除雪作業が終わったとしても弘前には辿り着ける可能性が低いと判断しました。

1月5日の朝の時点の状況
(JR東日本公式アプリより)

 五能線も深浦から先は1月5日時点では運休しており、弘前のホテルには電話でキャンセルをお願いし、代わりに「能代」の近くで宿を探し予約しました。
 明日(day3)五能線が動いてくれれば新青森には辿り着けそうですし、五能線が無理なら奥羽本線で大館まで行き、そこから路線バスでも何でも乗りつごうと思って、どちらの状況でも対応できそうだと考えての変更でした。


新潟8:50→白新線・羽越本線→村上10:03

 2日目は新潟駅からE129系の「村上」ゆき普通電車でスタートです。ここは当初の計画通りです。

「新潟」駅の3番線から2日目の始まり
「平木田」駅に停車。
この駅でいま降りた人の足跡
と思ったら「村上」に近づくとほとんど積雪が無く

 JR線の「乗り鉄」をしていると、地方で10両編成ぐらいの列車が停車できる長いホームを見かけることがあります。いまは長くても4両編成ぐらいの列車しか来ないので、フェンスを設置して立ち入れないようにしたホームの両端の舗装のメンテナンスが放棄されたりしていると、少し寂しい気持ちにもなります。やはり鉄道は斜陽なのかと。もちろん個人が自動車などを持つ前に整備された交通インフラですが。

「村上」に到着
同じホームの前方から
「村上」駅前

 ところで、私が初めて18きっぷで旅行に出たのは約25年前のことです。そのときに乗った夜行快速『ムーンライトえちご』の終点は「村上」でした。二十歳の時の私は早朝、ここに降り立ったのかと、一瞬感慨にふけります。

村上10:25→羽越本線→酒田12:23

「村上」に停車中のGV-E400系気動車

 JR東日本のGV-E400系気動車に初めて乗りました(記憶が正しければ)。聞き慣れないモーター音とエンジン音、巨大なユニバーサルトイレと機器。それでも車内の中程には、一部のキハ110のような「1+2」のボックス席(キハ40みたいなフワフワだともっと良いのですが)もあり、オールロングの701系より大変ありがたい感じになっております。

「越後早川」「桑川」間
どうして私は車窓から海が見えるのは嬉しいのでしょう

 新潟へ出て、秋田を目指して、日本海沿いを北上していると、一口に日本海側と言っても、雪の積もり方がぜんぜん違うのだなと感じました。

「今川」駅のおしゃれな待合室
「あつみ海岸」に停車
特急とすれ違うと、なんだか安心感
冬の日本海側にしては珍しく晴れ間が
「北余目」停車
雪が全くなくなりました
「酒田」では切り欠きの0番線に到着

酒田12:29→羽越本線→秋田14:19

 「酒田」の1番線で待っていたのは、先述の701系でした。乗り鉄していて701系に会うと東北に来たなぁとも思いますし、隙間風寒い車両で嫌だなぁと思ったりもするのですが、気付けばこの形式もだいぶ年季が入ってきました。

701系の勇姿 

 「酒田」からはJR東日本の秋田支社の管内に入ります。
 国鉄時代からの木造や鉄筋コンクリートの駅舎が立派なまま残っているのを見かけるように感じました。一方で、交換(行き違い)用の線路が撤去されて、1面1線になってしまった駅に停車し、窓の下に見える元線路があったであろうスペースと、昔ホームであった名残を少し残す盛り土などにも、地方の鉄道の盛衰を感じます。

「遊佐」付近からの車窓。鳥海山に見とれます。
鳥海山を眺める車窓が続きます
「吹浦」〜「女鹿」間の車窓

 「右に鳥海山、左に日本海」と言う羽越本線の楽しい車窓を満喫していると列車は「秋田」に到着。1時間弱の乗り換え時間があったので駅蕎麦(とミニカレー丼)を食べました。念のため高速バスなどないかなぁなと思ったのですが面倒になってやめました。秋田にいると青森の情報はあまり入ってこないようです。

秋田15:17→奥羽本線→東能代16:18

明日の行程が気になります。
復旧作業にあたっておられる方は、どんなに大変なことでしょう
5番線から奥羽本線に乗ります

 「秋田」からの列車も701系でした。遅れて到着した秋田新幹線との接続を取り5分延で発車しました。

また「秋田」からも701系

 疲れもたまり車内も混雑してきまして車窓の写真を撮る元気もなくなり気付くと少し眠ってしまいました。

「東能代」に到着
乗ってきた701系電車を見送る

東能代16:42→五能線→能代16:46

「東能代」は五能線の起点

 「東能代」から「能代」までの一駅を、単行のGV-E400系気動車で移動し、本日の行程はこれで終了です。

「能代」に到着

 17時の閉店(!)直前に間に合った「能代」駅構内のニューデイズでお弁当とビールを買い、今朝予約した宿に向かうことにしたのですが、駅前にタクシーがいません。

「能代」駅前

 これまた閉所ギリギリの観光協会さんが開いていて、タクシーの電話番号を教えて頂こうとしたところに一台来ました。こんなに寒くて暗くて、足元雪の中4キロ歩くのはキツいかなと。無事にお宿に辿り着きました。

 能代温泉に浸かりながら旅の2日目が終わります。


おじさんの一人旅
♪侘しい寂しい大好き♪

 都市にいると『人に嫌われても、1人でも生きていける』と感じるのは、交通も物流も電気もガスも交通インフラも衣食も溢れかえるように満たされているからだなあと感じました。
 人が少ないところでは、やっぱり人間は弱いし、集団の中で嫌われると致命的だなと、凍えながら感じました。

 私には神奈川都民ぐらいの、都市と近郊のいいとこ取りの生活が合っているようです。

旅の全体の行程はこちらでご覧になれます。

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