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visual diary 📱📝 20250123

23 January 2025
『開創1150年記念 旧嵯峨御所 大覚寺 - 百花繚乱 御所ゆかりの絵画 - 』展へ。

876年に、天皇の離宮をお寺へあらためたことにはじまった大覚寺。
安土桃山時代から江戸時代にかけて描かれた約240面の障壁画(襖絵や障子絵)が伝わっているそうです。
そのうちの100面が 今回の展覧会で公開されていました。

中でも圧巻だったのは『牡丹図』(17世紀・重要文化財)。

作者は狩野山楽。
美術の教科書などに「京狩野派の祖」として紹介されている絵師。

『牡丹図』は 襖絵で、全部で18面。

22メートルにもわたる壮麗な作品に息をのみました🤩
(33畳のお部屋のための襖だとか)
写実的に緻密に描かれた八重咲きの牡丹が画面から溢れるように咲き誇り、とっても華やか✨

最も印象的だったのは、その〝構図〟
22メートルにもわたる大作なのに、金地に、モチーフは牡丹と 小さな岩、僅かな鳥と蝶という潔さ。

描かれている部分と 何も描かれていない部分の間から浮かぶ〝余白〟の美しさは、圧倒されるほどの絢爛の中に ふっと漂う静けさという感じ。

洗練された美意識とは何なのでしょう。
あらためて考えさせられるひとときでした。

The most striking part was the composition.
Even though the piece is 22 metres long, it has a simple elegance, with gold as the background and only peonies as the motif.
The space between the painted areas and the empty gold creates a sense of quiet beauty.
This gentle quietness flows through the splendour of the piece😊

#東京国立博物館
#大覚寺 #襖絵
#art #exhibition #tokyo

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